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サイコパス! [雑文]

@世の中には、こちらが驚くほど、トンでもない事件を起こす者がいる。またそこまでしなくとも、自分の欲望を満たす為なら、他者を陥れてでも、そうする人間もいる。

@それらの中には、自分のやらかす、常軌を逸する悪事に対して、何の良心の呵責も抱かない「筋金入りの悪人」がいる。この間あった香川県女子大学生殺害死体遺棄事件の“犯人像”もおそらくはそういう悪人なのではないか。何せ、遺体をばらした上に、胸を抉り取り、おまけに火をつけて、広島県の山中に捨てたくらいだから。

@その手の悪人、またそういう人間になる因子を持っている人間を「サイコパス」(psycopath)と呼んでいる。一種の精神障害であり、いわゆる「異常人格」のことである。

@凶悪にして異常な犯罪やその犯人についての『プロファイリング』の技術が進んでいるアメリカでは、その手の犯人に直接インタビューし、彼等の行動パターン、思考様式を研究し、プロファイリング技術に生かすといった努力も続けられている。その際、精神医学の専門家とタイアップしているので、効果的な犯罪抑止が出来ている。

@その中で立ち現われてきたのが、上述の「サイコパス」の存在だ。


@サイコパスは、鬱病や統合失調症のような「精神疾患」とは形を異にする。つまり病気ではない。病気ではないが、異常であることには変わりがない。

@サイコパスは複合的な共通の特徴を兼ね備えている。殺人なら普通だったら後悔と自責の念にかられることが多いのだが、サイコバスにはそれがない。どれほど凶悪至極な犯罪を犯しても、それに対してなんの心の痛みも感じないのだ。相した犯罪を犯しても、平然と一般人と変わらぬ生活を続ける。

@サイコパスは自分の行為をきちんと認識しているし、そうした行為が罪にあたることを知ってい上で平然とそれらを行う。それゆえ、精神疾患の患者の犯罪とは異なり、刑事罰の対象となるのだ。

@勿論、連続殺人犯のすべてがこういうサイコパスではない。他者に危害を加えなくても、平然と人をだまして不幸のどん底に陥れたり、時に死を蒙らせたりするようなタイプもサイコパスの一種である。


@近年、悪質な詐欺事件が続発している。今、ワイドショーで話題になっている、“婚活詐欺”の女2人も、おそらくはこの「自分のやっていることを認識していながら、何の良心の呵責のない異常人格=サイコパス」なのではないか。己の詐欺行為や常軌を逸したセレブ生活、そして彼女が“引っ掛けて”殺していった男たちについて、何の心の痛みも抱いていないのかもしれない。

@また近年は、弁護士の犯罪も増えている。何らかの犯罪を犯した弁護士は当然乍ら、資格を剥奪される。報酬の横領、詐欺、その他諸々…。過去には事業に手を出し、それがうまくいかなくなると顧問先を強迫し、巨額の金を要求する、週刊誌を使ってデマをばらまく、政治家に取り入って利用する・・・などの悪徳をやらかしたものもいる。

@サイコパス研究の世界的な第一人者、ロバート・D・ヘア博士による『診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち』(小林宏明訳、早川書房)によれば、犯罪を犯したことで資格を失った弁護士のホトンドがサイコパスに当たる、のだという。

@家族であれ、誰であれ、どんな人も利用できる者は蜘蛛や螳螂の様に捕食するのがサイコパスというやつである。日本はいまだに、サイコパスを野放しにしがちのような気がしている。
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