2010-01-28

＠午後は雨が降るらしい。久々のお湿り。しかしたいした降りにはならないもよう。嗚呼、また乾燥の日々。


＠一昨年の6月、秋葉原で起こった無差別殺傷事件の初公判がきょう開かれるという。焦点は被告の｢責任能力｣とや。この公判の前に被害者や亡くなった人の遺族に対して、被告は「謝罪の書」を書いたというが･･･果たして何処まで反省と謝罪の思いがあるのだろうか。

＠社会に取り残された“負け犬感”が昂じて、彼は7人もの人間を無差別に殺したわけだが、人間、どんなに苦しい時でも、ヒスを起こして他人を傷つけ、死なせたらおしまいである。

＠不景気ゆえ、または世間に取り残された孤立感ゆえ、ヒステリーを起こして重大な事件を起こす例は後を絶たない。無差別殺人、一家心中、または自殺･･･。先の見えない不安感、経済的な不安感･･･。さまざまな要因が重なり、彼らは自分で自分を追い詰めて、破滅への道程を歩んでいってしまう。


＠なぜそうなのか？彼らの中に、ひいていうならわれらの中に、確固たるものがないのが一番の原因なのかもしれない。確固たる人生観、哲学、他者への思いが欠如しているから、世の閉塞感と称する困難に負けて、彼らは事を起こしてしまうのだ。

＠今年もまた、困難に敗北した挙句にヒスを起こして事を起こす者が出るかもしれない。世の閉塞を破るには、如何なる困難にも屈しないほどの確固たるものを、自分の中に持たなくてはならないだろう。海月（クラゲ）のように世に振り回されてばかりいては、自分で自分を追い詰め、破滅の道を歩みかねない。