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やっと来た春。~足利事件の菅家さん、完全無罪を勝ち取る~ [雑文]

@足利事件で無実なのに杜撰な取調べの所為で有罪とされ、17年間も牢獄で苦しんでいた菅家利和さんが、きょうようやく、完全無罪を勝ち取った。私はその様子をTVのニュース番組で見ていたが、これまで懸命に支援した人々に囲まれ、感涙に咽ぶ菅家さんの姿が印象的であった。

@しかし・・・思うに、もう少し早く、無罪判決が出されるべきだったのでは?つまり、菅家さんに対するDNA捜査の誤りが明確になった時点で、司法側がいま少しスピーディに裁判をやり直し、出来得る事なら昨年中に無罪判決を出させてあげるべきだったのではないか。

@それはさて擱き、菅家さんにようやく穏やかな日々が訪れたことは実に喜ばしい。1足利市民として、つつがなく心静かに毎日を過ごしてほしいと、願わずにはおれない。


@それにしても・・・日本の裁判のスピードの、なんと言う遅さよ!裁判員制度が取り入れられたのは結構だが、控訴審から最終判決までの速度は、自分がこの拙い頭で想像するに、昭和の頃からホトンド変わっていないのではないか。もっと最終判決までの速度を速めてもらいたいもんだ。

@それと、・・・これは菅家さんも望んでいたことだが、裁判の様子をTVなどで中継して見られるようにしてもらいたい。これまで昭和の巌窟王・吉田石松さん事件の、再審の様子など、裁判の様子が映像化されたことは何度かあったではないか。そんな過去がありながら、何故司法は裁判のようすをガラス張りにしないでひた隠しにするのか知らん。

@裁判の様子をガラス張りにして、私たちの眼に見えるようにすることは、私個人が考えるに、これまで我々に対して閉鎖的・隠蔽的であった裁判制度が、開かれたものになると言う利点があり、裁判官や弁護士、被告や原告、検察官の様子もいろいろチェックできるという、もう一つの利点もある。

@また思うに、司法側が裁判の中継公開に踏み切れないのは、人権問題が絡むかもしれない、ということを考えてのことだろうが、裁判の公開と人権問題とはいったん切り離して考えるべきではないか。

@冤罪とは誠に恐ろしい。菅家さんのほかにも、冤罪によって、背負わなくていい罪科を背負わされ、社会から葬られていった人々は後を絶たない。

@司法と警察による、『点取りゲーム』の犠牲者たる冤罪被告がこれ以上生まれない為にも、開かれていてスピーディな裁判制度に生まれ変わることを常に望みたい。
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