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これで4日目・・・こうなれば。 [独白]

@北欧・アイスランドはエイヤフィヤトラヨークトル氷河火山の噴火の影響で、ヨーロッパじゅうの航空便が欠航相次ぎだしてはや4日。成田でも、その他世界各国の空港でも欠航が長引いてしまう懸念が出てきた。

@この日もロンドン、パリ、フランクフルト、マドリッド、ローマ・・・といった主要空港では、帰路を断たれた旅客たちがロビーで寝泊りしているとや。

@この寝泊りしている旅客の中には、脳科学者・茂木健一郎博士の姿もあるということだ。この噴火による欠航の所為で、茂木博士は前日大阪で行なわれる予定の、「小林・益川理論」の功績でノーベル賞を受賞した、物理学者・益川俊英博士との対談も中断せざるを得なかった。

@ヨーロッパでこのような事態が続いている一方、はるか南のタイ国では、きょうも赤シャツ集団が、空港と言わず、繁華街と言わず、アピシット政権の退陣の為の総選挙の施行を求めて、大挙して座り込みを行なっている。何時までそんなことをやっているつもりなんだ?

@先日カチンの森での政府専用機墜落事故で亡くなった、ポーランド首相・カチンスキ氏の国葬もこの火山噴火騒ぎによる世界的欠航の所為で、世界中から要人が弔問に訪れられず、寂しい葬儀となった。

@エイヤフィヤトラヨークトルの火山から吹き上がった火山灰の雲は、ロシアまで覆い始め、南欧にまで達しているという。これが何時かは世界的な天候不順を引き起こし、作物の凶作が相次ぐ懸念もある。この火山灰の消滅にはさらに数週間かかる可能性があるが、はっきりしない。

@考えてみれば、もっと早く、正確に、現地に到着といった航空機の利点に、世界中の旅行業界があまりに頼りすぎた面があったのではないか。それゆえ船や鉄路といった昔ながらの輸送手段の利用を促すのを、各国でやっているのだろうが、それにもおのずと限界がある。

@人類が自ら作り上げた文明の利器である『飛行機』が、こういう自然の猛威には為す術もなく、それゆえかえって人類の首をしめる結果になった、との思いが頭をよぎる。

@地震頻発、火山噴火、異常気象・・・こうした天変地夭によって、世界人類の多くは強いストレスを受け、それが長い眼で見れば、人々の心身に亙る健康状態に、甚大なる影響を齎しかねない。精神的なものでは鬱病、身体的なものでは気象の激変が引き起こす心臓疾患や脳疾患などが考えられる。

@またこうした天変地夭は、民族暴動やテロの引き金になりかねない。1783~`84年、同じアイスランドにあるラカギガル火山の噴火で吹き上がった火山灰が、欧州上空を覆い尽くし、さらに成層圏にまで達し、数年に亙る異常気象と凶作を齎した。食糧危機に陥った農村は疲弊し、これに対し贅沢三昧ばかりで何もしない政府に農民が不満や怒りを募らせ、フランス革命を起こす遠因になったという。

@近年起こったフィリピンはピナツボ火山の噴火や雲仙普賢岳の噴火が、その後の気象に多大な影響を
与え、世界中で異常気象を引き起こしたのは記憶に未だに新しい。

@日本では米の凶作が相次ぎ、その為タイからインディカ米を輸入する事態となった「タイ米騒動」を覚えておられる方も多かろう。

@宇宙飛行士・山崎直子さんを乗せたスペースシャトルがいよいよ地球に帰還というが、シャトルの帰還に火山灰は影響するのだろうか。到着するのがヒューストンだから、それはいまは、まずないだろう。

@今後、風の強さ次第では、火山灰の広がるスピードが速まる可能性もある。しかしいまだその兆候は見られず、事態は長期化に向かうだろう。各国は空港に留まっている旅客の中で、健康状態の悪くなっている人を現地の病院に入院させるなど、あらゆる面でのサポートをきちんとしないといけない。

@こうなれば茂木さんも現地へ骨を埋める覚悟で生きなくては成らぬかもしれない。つまらない、しがらみだらけの本国へ帰るよりは、いっそ現地に帰化して一生を過ごすのも、茂木さんにはふさわしい選択となるのかもしれない。ただ家族と離れ離れになるのは可愛そうだ、ということで、この事態が一日も早く好転することを願わずにはおれない。

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