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韓半島(朝鮮半島)における南北問題へのささやかな懸念。 [ぼやき]

@2ヶ月前、韓国軍の哨戒艦「天安」(chong-an)が黄海上の軍事境界線において、何者かに魚雷攻撃を受け、船体が真っ二つに割れて沈没。死者・行方不明者あわせて46人もの犠牲を出した。この事件は発生直後から「北朝鮮の関与」がささやかれていた。

@つい先日、韓国側は、欧米などの専門家を呼んで詳細に沈没の原因を調査、引き上げられた魚雷のスクリュー部分に、北朝鮮の書くハングル書体で「4号」と書かれていたのを発見し、また、魚雷などの作りも以前韓国側が入手した北朝鮮側のものの設計図と符合することを発見し、事件は北朝鮮側の攻撃による、と断定した。これに北朝鮮が反発。全面戦争状態、などと韓国側に通告してきた・・・。

@と、書いていると、如何もニュース文になってしまうのだが、俗に「韓国動乱」「朝鮮戦争」と言われる北緯38°線をはさんで南北に分かれて行なった内乱の傷跡が、21世紀に入っても、如何に根深いものがあるか、ということをあらためてマザマザと見せ付けられた、今回の事件である。

@北緯38°で南北に分かれて以来、民族の断裂という事実に、長いこと向かい合ってきた韓半島の人々。肉親と離れ離れになったまま、一度も再会できずに死んでゆく人々もまだ多かろう。アメリカ、ロシア・・・といった大国(戦勝国)のエゴが深く関わった動乱は、人々を南北に引き裂いたまま、今も韓半島の人々の心の奥底に、深い闇を齎している・・・。

@それにしても、北朝鮮の、特に金正日を中心とした国家上層部の、なんと古い頭のことよ。ライバル国(といっても両者はおんなじ韓・朝鮮民族ではないか!)の哨戒艦を魚雷で撃ち静めたのは、自分たちの軍事力がまだまだまさっていることを顕示する為だったのか。それより軍事関係へともっぱら巨額投入する貿易収支と国の財政を、国民の飢餓と貧困とを救う為に使うべきではないか。

@むかしTVで、“こっちぇび”と呼ばれるホームレスとなった親なしの子供たちが、物乞いをしたり、道に横たわったまま動かない、といった光景が映し出されているのを見た。南へ脱出しようとしている人々を撃ち殺したり、捕らえて収容所に入れる北朝鮮側の兵士の姿も見た。これとは対照的な、華やか過ぎるマスゲームや物々しい軍事パレード、「喜び組」と呼ばれる美女軍団のパフォーマンスを見て悦に入る総書記・金正日以下北朝鮮のトップたちの姿も。

@この国も日本とは別の意味で、滅びに向かって進んでいくのだろう。日本にはまだ国家社会の衰退、衰滅を食い止める為の処方箋をメッセージする人がたくさん居て、そういう意味ではまだ救いがあるかもしれないが、北朝鮮にはそういう人はいなくて、みんな金総書記の操り人形で、金の言ったとおりの言葉しかいわないように見えるので、この先、日本よりも悲惨な末路が待ち構えている気がする。

@懸念すべきは、1950年代来休戦状態であった南北同士が、この哨戒艦魚雷攻撃事件をきっかけに、再び矛を交えるかもしれないということ。そうなってしまったら南北韓半島の人々は更なる不幸と悲劇の坩堝に突き落とされかねない。それだけは、避けるべきではないか。
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