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終戦の日の雑感。 [ぼやき]

@たった1日だけの「お盆休み」が取れて、昨日1日高校野球の試合を観ていた。今回は東京勢2校が出場、共に勝って第3回戦への出場を決めた。

@すごかったのは早稲田実業。連覇をめざす去年の優勝校・中京大中京と対戦。序盤から大量得点で中京を攻め、気が付けば21点得点。終盤、中京が追い上げるものの、結局早稲田の勝利。21点という、あまりの大量得点での勝利は、これから語り継がれていくのかもしれない。

@天理、智弁和歌山といった強豪が初戦で敗退していくなかで、どんな学校が優勝旗を手にするのか、皆目見当がつかない(あたり前だ)。

@甲子園が夏の球児たちの闘いで揺れ、連日熱いゲームが続く世間の裏側で、またも例の論議が巻き起ころうとしている。


@終戦の日も近づくと、永田町附近は例年のようにあの話題で騒がしくなる。いわゆる“右寄り議員”たちの靖国参拝問題だ。因みに菅首相ら現政権は、靖国には参拝しないと意思表明をしている。

@靖国神社は一般戦死者以外にも、A級戦犯(東条英機など)も合祀している。故に、政治家が靖国を参拝しようとすると、必ずアジア周辺(主に中国や韓国)から厳しいクレームが来るのが常だ。“我々を散々蹂躙した日本軍のトップたちまで祀っている神社に参拝するとは何事か。それは戦時中、我々に与えた大損害を少しも反省してないと言うことではないか”と。

@…そういう問題があるので、戦犯と一般戦没者は互いに分けて祀るべき、と主張する向きもある。

@しかしそれでも、右寄り議員たちは「みんなで靖国神社に参拝する会」というのをつくってまで、意地でも(?)参拝する。戦死した人々を追悼する為にやっている、といえばまぁそうかもしれないが、それだったら、何故特定の神社にばかり国会議員が毎年集団で参拝するのか。

@戦没者追悼といえば聞こえはいいが、何も特定の神社にわざわざ集団で行かなくとも、議員がめいめい、普通のお寺とか、特定の宗教に所属していない戦没者慰霊の為の施設に赴いても、それはできるじゃないかと、いつも思う。

@それに、靖国に祀られている戦没者の中には、当然ながら戦争に反対の意志を持ちながら、時代ゆえに出征せざるを得なかった、平和主義者やキリスト教徒など、非軍国主義者や異教を信仰していた人もいる筈である。

@いろいろ考えられるが、右寄り政治家たちの靖国参拝は、“何時かきた道=戦時中”へ戻りかねない危険を含め、何を如何考えても、政治的な意図があるのではないかと、自分自身も勘繰らざるを得ない。

@そんな中、外国から日本に来て、わざわざ靖国へ参拝した人間がいると知って、内心仰天した。AFP通信から発信されたニュースソースの中に、その報道はあった。

@来日しているフランス極右政党、国民戦線(FN)党首のジャン・マリ=ルペン(Jean-Marie Le Pen)が靖国神社を訪れ、参拝したと言うのだ。彼は他の欧州の政治家と共に、日本の右翼系民族派団体「一水会」の招聘で来日中とのこと。「一水会」の主催する2日間の国際会議に出席するという。

http://www.afpbb.com/article/2748284/6076958?blog=sonet

@世界的にも金融危機で混乱の巷にある国家も存在するくらい、私たちの住む人類社会の今の様相は混乱と混沌とを極めている。それに乗じて、世界中の各種極右団体や右寄りの政治家、ジャーナリスト、評論家、ネットブロガー達の活動が、いよいよ活発化/巧妙化していくように思える。

@そうなると、靖国神社はますます、右寄りイデオロギーに翻弄されつづけなければならないだろう。また、戦没者を祀り、戦争の犠牲を悼み、平和を祈念する一つの宗教施設という意味合いは、これからドンドン薄れていくかもしれない。
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