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赤ちゃん、秋風、夕焼けだんだん。 [詩的散文]

☆夕暮れ迫る谷中に足を踏み入れた。


☆人々の賑やかなる事、さながらありし日のポンペイの如し。


☆涼しげで寂しげな、ちょっぴり冷たい晩秋の風が、赤く染まった桜の木の葉を揺らして、ゆらして、・・・ぽとりと落とす。


☆のんびりまったりの時間だけが、にぎわいのなかをただ透明にすり抜けていく。


☆路地に赤い虎ブチ毛の丸い塊があるかと思ったら、それはなんと猫だった。


☆のんびりした時間の流れに抱かれて、猫も気持ちよさげ。


☆谷中銀座に入るだんだんの坂道。これがあの“夕焼けだんだん”。


☆だんだんにいる親子を見る。なんとかわいくてあどけない赤ちゃんがいる。


☆赤ちゃんは生まれたとき既に、可能無限を賜っている。限りない希望と冒険心の塊。


☆母の愛、人々の愛、森羅万象の愛に包まれ、すくすくと伸び行く。


☆赤ちゃんはすぐそこにいる、みんなの限りない愛情と希望の光源として。


☆もしも世界に赤ちゃんが一人もいなくなったら、無間の死の暗黒が、永遠に世界を支配する。


☆赤ちゃんはあどけなく笑う、その笑顔は、どんなしかめ面をも瞬く間に軟らかくほぐし、笑顔に変えてしまう。


☆一人の赤ちゃんの持てる、妙なる力よ!


☆秋風が吹き、赤く色づいた桜の落ち葉が、静かに落ちる。


☆谷中の銀座は、夕暮れ時にますます賑わう。


☆夕焼けだんだんに朱の夕日が手を述べる。赤ちゃんのまるい頬っぺたが綺麗な透明な朱に染まった。

(2011.11.14)
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つぶやくかわりに。 [詩的散文]

☆現実は常に変化する。今こうしている間も、刻々と姿を変え行く。大地も、時間も、そして、私を構成する細胞の、一つ一つも。

☆我々は、素粒子の集まりであり、広大な宇宙の中にちりあくたのように存在するものに過ぎない。しかし、宇宙と共に、常に変化しつづけ、成長し、決して完成に至らない。死ぬまで未完成だ。我々自身が、宇宙の一部だからだ。

☆我々の頭の中の「仮想の宇宙」も、無限に広がり、常に変わりつづける。私の、私たちの、生きている時間は有限だが、頭の中に広がる宇宙は、私の死ぬ瞬間まで、様々に姿を変え、色を変え、豊かに夢を見せてくれる。

☆生きとしいける者たちが、常に駆け回り、横になり、互いに愛し合うこの大地。時には大きく変化し、甚だなる破壊と大きな悲しみを齎す。破壊は一瞬であり、其処からの復活はまさしく死闘。しかしその死闘のさなかにこそ、新たなる価値の創造が齎されるのだ。

☆この世を生きていく中で、様々なものに触れ、いろいろな人に会い、沢山の体験を積み、その繰り返しを通して、人生の意味を知り、生きる為の価値を、生きている限り、何処までもきりなく深めていく。そうしていけば、あなたと私の進む人生の航路は、限りなき豊穣に満ち溢れるだろう。

☆自己の為だけに生きるものは、心が常に貧しく、視野が狭窄している。故に他者の心を知ることが出来ず、他者を傷つけても平然としている。他者の心を分かるものは、分かろうとするものは、人々の中にあって、人の為に生きようとする。自分も他人も共に、心豊かで幸せでありたいと願って、その為に利他の行動をする。

☆利他の心は、このたびの凄惨なる大震災を蒙った人々の間にも現われた。自分は家を流されても、掛け替えのない肉親を失っていても、周りの知り合いの安否が気になれば、必死になって動き回る。知り合いが無事なら、共に熱い涙を流す。死者となれば、心から悼む涙を流し、旅立ちし魂の平安なることを願う。

☆これまで生きた思い出と、平穏だった生活の全てを瓦礫にさせられ、愛する人々を失った被災地の復興者の、嘆きと苦しみは、発生から3ヶ月経った今も、なお続いている。

☆その嘆きと苦しみに少しでも寄り添い、共に同じ時代を生き、破壊された地上を蘇らせ、私たちが共に住む、このユーラシアの東端の小さな世界を、まったく新しい姿に変えるために、力の限りを尽くしていきたい。


19, june /am00:10
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禍転じて福と為せるかは我等の態度次第。 [詩的散文]

☆ユーラシアの東の端っこを襲った、史上最悪・最大の津波震災。


☆海と陸の豊穣を慎ましくも頂いてきた、人々が築いてきた全ては、一瞬にして失われた。


☆人、郷土、歴史。全てを失いし人々は、瓦礫ばかりの焦土の上にて彷徨える、流浪の民となった。


☆所詮は腐れ官僚と政治屋の集まりに過ぎぬ中央政府に、彼らを助ける知恵は無論あるわけがなく、震災当日以来の対応は、後手に後手を幾重にも重ねる、世界に恥ずべき体たらく。

☆おまけに、原子力発電所なる「パンドラの箱」を開いたばかりか、巨大津波で壊れてしまい、生命を脅かす禍々しき物質が、四方八方に流れ出していった。

☆壊れた函から垂れ流される、放射性物質なるその禍々しき魔物を、何とか封じ込めんと、管理する東京電力が必死の策を講じるも、完全に封じ込めること未だならず、政府との連携ほとんどなきが故に。


☆東北の人々は、この災禍にあっても、負けてたまっか!がんばっぺ!とばかりに、毎日を必死に、懸命に生きている。

☆そんな人々の頭上に、目に見えない放射能なる魔物が襲い掛かる。人々の怒りと嘆きは、嗚呼、いかばかりか!地震津波ゆえに一家離散となった人たちは数知れず。瓦礫の下に眠るいとしき人たちの屍。今も行方知れずの、夫、子ども、妻、父母、恋人、友だち…愛する人々を探しつづけ、彷徨う人たち。

☆老いたる人らや障碍をもつ人らは、尤も夥しく津波と地震の犠牲となりぬ。生き残る彼らも、あるものは避難所で愛する者の名を呼び乍ら死んでいき、またあるものは、避難所から人々を避けるように抜け出し、未だ瓦礫が堆く積もる大地に何時しか倒れ、土に還っていった…。

☆斯かる大量の犠牲者を出し、どん底の闇へと落ちたこの辺境の国は、滅びるか、またよみがえり栄えるかの、いままさに瀬戸際にあり。

☆この未曾有の禍を、我等が転じて福と為せるか否かは、ひとえに我等生き残った大衆の、態度が如何かで決まるのだ。

☆友よ、もう一度言おう。・・・・禍転じて福と為せるかは、我等の態度次第なり。(→国も、少しは手伝えよ!)

04, may 2011/smr1964
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微々たる、しかし、確かに感じる黒々たる魔の影 [詩的散文]

☆何時も接しているこのウェブ、そして毎日見ている、聞いている、TVとラヂオ。


☆毎日何気に接しているこれらの媒体に、目には見えねど微々たるかたちで、しかし、瀝青のようにべたりとした、いやらしい粘っこい影のようなものの、蠢きを、最近、とみに感じている。


☆ある日、その、黒い影の正体はこれだよ、という誰かからの通信をネットで拾い読みしたとき、幾らなんでも其処までやってないだろう、とも思ったが、十分考えられる、とも感じた。


☆・・・私が感じているその黒々としたものの正体は、やはり、あの・・・集団なのか? 名前のあたまに“2”のつく集団なのだろうか?


☆彼等は微細に亙り実に詳細に、その暗黒集団の内実について、徹底的に語り尽くしている・・・。この通信を何度か読んでいくうちに、暗黒集団はやはりあいつらなのか、と思うようになっていった。政財界やメディア業界に取り入っているという話もあながち大嘘ではあるまい。

☆おまけに、TVのヴァラエティ番組に出ている著名人の中に、かなりの数の、暗黒集団のシンパがいる、という主張も。・・・さすがにこれら主張をば、全て鵜呑みに出来ないが、所々は真実を語っているように思えた。


☆若し彼等の言う事が正鵠を射ているならば、その暗黒集団は、日本の政界やメディアを手玉に取り、挙句には我々民衆一人一人の意識を、複雑精緻な蜘蛛の巣のような、電網世界に何時の間にかつくりあげた、自分達の奥座敷で、思うが侭に操り、日本をとんでもない方向へ導いていこうとしているのかもしれない。


☆その蠢きは、今は微々たるものやもしれぬ。が、しかし、確かに呪わしいほど黒々としていて、実に恐ろしげな、途轍もなき魔性を感じる。・・・彼等の名前の頭には“2”が、数字の“2”がついている・・・。



☆反対者のサイトは言う。彼等は世論を偽装して、社会を自分の思うとおりに動かし、改造しようとしている、と。


☆…「2ちゃんねる」は電網世界に作り上げた自分達の仮想アジトで、長年に亙り、反対者の言うように世論を巧妙に偽装しながら、悪徳を振りまきつづけた。ネットがらみの悪質な事件は「2ちゃんねる」がなんらか必ず関わっている。彼等の所為で死に行くものも後を絶った験しがない。

☆と、するなら、影の正体は「2ちゃんねる」ということになる。ならば、民衆の本当の敵は、実は彼等だ、ということだ。


☆・・・何時かは倒さなくてはなるまい。但し、決して『暴力的手段』に頼ることなく。ナイフや手榴弾を使うのはアンフェアだ。


☆兎に角も、放って置けば、あの『大政翼賛会』のような集団になり、裏で世論を巧妙にコントロールする存在になりかねない。2ちゃんねるには、いよいよ用心しなければなるまい、これまで以上に。
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高嶺の花なんて [詩的散文]

☆我にとりての、高嶺の花は、最早遠い遠い次元の空へと、飛び去ってしまった。


☆後に残るは、草木の陰に隠れたる小さな無視のような我のみ。


☆呼べど叫べど、決して返らず。我はただ望みを失い、やがて、湿ったこげ茶色の土塊と同化した。


☆あれから、幾星霜の年月が流れたるや。憬れの人は、何時しか世間に祭り上げられ、神の玉座についた。


☆されど、まもなく、その神の座から引き摺り下ろされ、程なく消えた。



☆土塊となりし我、何時ぞや来たりし者なるや、わが元に来たる草木の種を暖め、発芽させ、慈しみて育む。


☆やがてそれは、一本の地面に深く強く根を張り、天に向かっては大きく枝葉を青々と広げる大樹となりぬ・・・!

☆大樹は多くの様々な人々の憩いと安らぎ、癒しと励ましの大きなよりどころとなり、呪わしき乱世悪世に心蝕まれたものたちにも、多くの恵みを齎しぬ。

☆地面と化した我が元にも、たくさんの優しき者たちがやってきて、心から本当の友達になってくれた。


☆高嶺の花なんて、枯死して、風に吹かれて、消えてしまうがよい。

☆我々を大いなる慈愛をもて力強く守る大樹の下、「人の為・世界の為・愛の為・そして平安の為」なる心を同じうする彼等こそ、今の私の、如何なる宝にも変えがたき、最高の至宝なのだ…!

☆我は大地の土塊として、彼等と共に行き、生ききり、…やがては宇宙微塵へと還らん…。


(23th september 2010)
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我等はミュータント(mutant)。 [詩的散文]

☆ミュータント、突然変異体、他とは違った特徴を持って生まれたものたち。



☆自然界では、黄色いスッポン、白い雀、白い鴉、ピンクのばった…そんな彼等がミュータント。長く生きられないものもあれば、そうじゃないものもいるという。



☆遺伝子とか染色体などの配列ミスや物理的変化・・・DNAの損傷やコピーの失敗、染色体の損傷などによって、体の特徴や内部機構が普通とは違った状態になって、この世に生まれたミュータント。



☆ミュータント、・・・それは、他とはハッキリと違うものを持った存在、他人に如何しても譲れない、オリヂナルの何かをもった存在。



☆この世知辛くなりがちな、灰色のニュアンスが漂う社会で、必死に生きる俺たちは、一人一人が、ミュータントだ。



☆世間の、古くなってカチカチにこわばった常識や、カビの生えた価値観に操られて、みんな同じ顔のお面をかぶり、同じような灰色のスーツを着て歩いている人たちが、何故か社会の上層部を、根回し手回しねじ回し、いろいろなのを回して動かしている。



☆そんな社会で、俺たちは日々、懸命に生きている。



☆何が起こるかわからぬ、“一寸先は混沌(カオス)”という不可思議な香り漂わす香水をつけた、偶有性という、大きな眼に見えない存在と向き合って、毎日、必死に生きている。


☆そんなオレタチは、みんながみんな、一人一人何処かが違っている。



☆同じお面をかぶったスーツの連中のうち、一番えらいと言われている連中は、みんな、薔薇色の安全地帯にいて、怠慢と言う美酒美食をむさぼり、下界のオレタチの日々の苦楽など何処吹く風と、関心を持たない。



☆彼等のかぶる同じ顔のお面は、何時しか彼等の素顔とくっつき一体化して、やがて彼等にとっての本当の「素顔」になることだろう。



☆そんなお面をかぶって生きる必要のない俺達は、日々をつましく生きつつも、真の心の自由を求めているのだ。



☆でも案外、そんな自由は、俺達一人一人の足下に、とてもささやかな、儚げな形で、転がっていたりするのかもね。


☆それを拾い上げるときに、俺たちの前に、新たな、尽きせぬ希望の道が、開けるのかもしれない…!



☆我等は、ミュータント。



☆みなそれぞれ、違ったものを持っている、多様性の主体なのだ。



☆つましく生きつつ、希望を求める、我等は、ミュータント・・・!

(29th August 2010)
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8月6日の鎮魂、そして…。 [詩的散文]

@毎年のようにやってくる、8月6日。…1945年のこの日、午前8時15分17秒、ヒロシマの夏空に世界初の核兵器が炸裂してから、きょうで65年め。

@炸裂したのはウラン弾で、通称「リトルボーイ」。何と言う…恐るべき小さな少年!

@今思うも、実に実に呪わしい、核兵器による甚大なる被害を、世界ではじめて蒙ったかの地に、平和を叫んで亡くなっていった人々の霊への鎮魂と、恒久平和の実現と核廃絶の決意が、音もなく、静かに、しかし確かに広がっていく。

@その鎮魂と決意は、戦争を経験せずして人生を生きてきた、我等第二次世界大戦後に生まれた全ての世代の心の奥底にも、水面に広がる漣の如く静かに、しかし確かに、広がっていく。

@あの日以来、焼け爛れた姿を風雪に曝しつづけながら、原爆ドームは「1日も早く真実の平和を実現せよ」と声なき声で呼びかける。

@ドームはさらに呼びかける。…一日も早く、核兵器をこの地球上から完全に殲滅せよ…と。


@先の大戦の"勝者"は、今も核兵器を所有しつづけている。そして大戦後もビキニ環礁で、のちにはムルロア環礁で、核兵器の爆破実験を、なんとかの一つ覚えのように、繰り返している。

@今もカンボジアの各地には、完全に処理してない地雷が、まだ地面に沢山埋められている。それを知らずに踏んだりした人たちが、命を落としたり、手足を無くしたりしている。

@…こうした戦争の“のろい”は、いまだ地球上から、消えてくれない。為政者や戦争当事者達が、それぞれ己の都合やら主義やらにこだわっていて、その呪いを消そうとしないだけかもしれない。

@呪いがあったほうが、彼等にとって、何かといろいろ、“お得”なのであろう。しかし、大衆にとっては、戦争の呪縛は損と不幸を齎しつづけるものでしかないはず。


@あの夏の真っ青な空のような、抜けるように青く、燃えるが如き熱き太陽が、ががっとその強き光で照らしつけるきょうは65年目の、ヒロシマ・原爆の日。

@やはり時代は変わったのであろうか。・・・戦勝国の首脳たちが、何とヒロシマの平和記念公園を初めて訪れ、被爆して死んでいった人々の霊に、生存者や少年少女、ヒロシマ市長らとともに、“哀悼と鎮魂の祈りを捧げた”らしい。

@しかし、彼等は本当に、心の底から、本気で「あの悪魔の兵器を落としてしまって申し訳ない」と思っているのだろうか。オバマが核廃絶への決意を演説で述べたから、彼にただ「倣って」いるだけなんでしょ。

@まぁ、たしかに、今でも大多数のアメリカ国民が思っているように「原爆」=核兵器と言うのは、「あの戦争をさっさと早く終わらせる為の必殺ツール」だったんでしょ。

@けれど、その「必殺ツール」の所為で、いったい、何千人、何万人もの人々、犬猫、小動物が犠牲になったと思っているのか。…これはナガサキについてもいえることだ…

@そのことを考えたら、「アレのお陰で戦争が早く終わったんだ」なんて安易に口に出せないよ、オレが若しアメリカ国民だったらね。

@イマドキのアメリカの人間は、この間の911のテロは風化させるな、とよく言うらしいけれど、自分たちが1945年にヒロシマとナガサキに世界初の核兵器を落として爆裂させたことは、いまだに「英雄的快挙」のように思っている節があるようだ。

@でもその「英雄的快挙」が若し、何処かのお馬鹿な核保有国によって、アメリカの、それもニューヨークはマンハッタンのど真ん中で、たったいまやられてごらんなさい。


@それこそもう「日本への核兵器投下は英雄的快挙」だなんて、口が裂けてもいえなくなるはずだよ。911の何十倍、何百倍、何千倍もの死者が出るよ。

@…そうなったら、ヒロシマ・ナガサキ以後も、自分たちが砂漠や、南の珊瑚の島で、爆発実験を繰り返してきた、悪魔の兵器の恐ろしさを…恐ろしい、という言葉すら出せないほどの…自分たちの魂の芯で、トコトン味わい尽くすことだろう。


@きょうもあの日のように、否、あの日以上に暑かった。あの日のように真っ青な空と、眩い太陽が私たちの頭の上にある。

@ただ、65年前の同じきょうは、太陽が二つになり、その一つがぴかりと光ったかと思うと、一瞬でヒロシマの町全体を、人々を、犬猫を、小さな生き物たちを、草木を、焼き払って消滅させた。

@それから2日後、悪魔の兵器は、ナガサキにも同じ惨禍をもたらしたのだ。プルトニウム弾「ファットマン」である。

@彼等は一瞬で焼かれるとき、どんな思いを抱いていただろう。いや、思いを抱く暇すらなく、一瞬でこの世のものではなくなっただろう…。

@そして、ヒロシマ・ナガサキ以後も、悪魔の兵器たちは、いまだに、粛々と何処かの核保有国で作られつづけているに違いない。国際社会には内緒のないしょで。

@「戦争は人の心が起こすもの」という。ならば、核兵器への執着、そして、戦争への誘惑を、断ち切って、人々の心のベクトルを、戦争への欲望増大から、非暴力と生命尊厳の精神の宣揚へと向けなくては…。

(Aug.06.2010)

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私のかけがえのない宝物 [詩的散文]

@私のかけがえのない宝物、というタイトルできょうは書こうとしているが、いざ書くとなると、はて、何と書いたらよいものやら。

@父と母、今はおのおの結婚して、遠くに暮らしている弟と妹、いとこの家族。・・・勿論、私にとって何物にも変えられないもの。

@尊敬する人、知り合い、志を同じうする人々、数少ない友人・・・彼等も、そうだ。

@自分が買ってきた本の数々、CD、古物、今使っているPC、その他身の回りのもの・・・も、そう。


@外へ出る、路地を行く、足元に咲く色とりどりの花々、さまざまな草木、そしていろんな小さな生き物たち。


@私の中にあるゆるぎなき信念と、平和への思い、この世のあらゆる不条理、差別、邪悪を憎む心。困難と闘うことをいとわぬ心。

@そして命ある、全てのものを心行くまでいとおしみたい、と思う心。


@皆がみな、私の、かけがえのない、我が命よりも大切な「宝物」だ・・・!
タグ:大切なもの
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時代の呪縛と格闘する人。 [詩的散文]

☆私たちが呼吸しているこの世界を、何故か瘴気のように覆い尽くしている、虚無主義、拝金主義、そして悲観主義。

☆そういう瘴気にやられてなのか、夢も希望もどころか、明日の仕事すらなく、さ迷い歩く人があふれる。

☆瘴気は人間たちの良心を蝕んで、子供たちや小さな生き物たちを、痛めつけ、傷つけ、あるいは冥途に追いやる。

☆恐るべし斯かる時代の呪縛。この呪縛と常に格闘し、高い希望と強き精神という名の錦の御旗を決しておろさず、我々と共に歩みつづける賢人たち。


☆凡人たる我々もまた、彼等と共にその御旗を手にし、決して下げることなく、常に高々と掲げて、瘴気に満ち満ちた乱世の今を行くのだ。

☆常に我々は、時代の呪縛と格闘する人でありたい。呪縛に屈しては、冥途へと転がり落ちるだけだ。

☆我々の歩みが、やがて世の瘴気を吹き払い、真に明るい未来への道程を切り開くことを信じて、何が何でも進みつづけよう! 
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冬が、すぐ、うしろに。 [詩的散文]

@秋は極言にまで深まり、都会のあちこちの街路樹も、赤や黄や茶色に葉を染めている。


@枝から落ちた木の葉が、暖色の絨毯を為している。


@風はひえはじめ、ふと後ろを振り向くと、つめたい色をした大きな口が、ぐわーと開いて待っている。


@“お前は誰だ?”“冬だ”


@そう、冬がすぐ後に待ち構えている、大口をあけて。(11/28)
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