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維新とアナクロが混在するいま [独白]

@ネットがWeb2.0に進化し、あらゆる知識はグーグルで検索可能になったいま、知の革命がここ日本でも起ころうとしている。文化のグローバルな大競争時代であり、それに乗り遅れると日本は二流国に転落していくという。このことを取り上げて、いまは明治維新のような時代とみる人もいる。

@しかしいまはそういう意味で明治維新的時代であると同時に、1930年代のようなアナクロニズム、ファシズムのきな臭い匂いの漂う時代でもある。

@なんといっても、この国の首相が「美しい国」とかなんとかいって、政治に美意識を持ち込んでしまっているから恐ろしい。そういうのはファッショにつながるから、いかんっての。政治はあくまで、プラグマティズムを貫徹し、民衆の立場に立って、現場主義で執り行うべきである。

@それに日本人は、ネットというものに対してマイナスな感情を持っている人が、年配者を中心に多い。維新の息吹があふれる前にアナクロ、ファッショの黒い霧が日本を覆い尽くさないとは誰も断言できまい。

@日本のインテリゲンチャとマスメディアは、本当に世界に背を向け過ぎている。それでは下手をすると、アナクロニズムやファシズムを振りかざす者の言いなりになる危険があるのではないか。

@政治でも学術でも、文化でも、内向きでは世界の情勢に乗り遅れるばかりでなく、危険な単一文脈に支配されるようになってしまう。

@この国のインテリゲンチャとマスメディアは、もっと世界に眼を開かなければならない。世界と共存しなくてはならない。文化のグローバルな大競争の時代に適応しなくてはならない。

@しかしそうであっても、上辺だけでは、いつか世界の時代の激流に流され、消滅するだけだろう。根底に確固たる人生哲学を、この国の独り独りが持つようになれば、どんな時代になろうとも流されずに済むだろう。


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