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アマゾンレビューを読む~ゲーム脳の恐怖/水は答えを知っている [雑学小論文]

@アマゾンの日本版のブック(和書)レビューを読んでいた。中でもきちんとした科学的な証明や論拠がえられていない「トンデモ」系のレビューは凄い。

@マズ「ゲーム脳の恐怖」(森昭雄著)。この本についての批評はホトンドの場合、データが好い加減だの、子供を恫喝しているだの、といった内容についての批判が多い。批判している人はいろいろいるが、エンジニアや科学関係に携わっているらしき人の本書批判は一読に値する。

@データの取りかたや、α波についての記述の誤りを指摘している。アルファ波がリラックスの時に出る脳波だってことは小学生でもわかる理屈だ。それが悪い脳波だなんて…。そして何よりも、ゲームをやると認知症になるという、ある意味強引な論理を振りかざしていることも批判されている。

@また「水は答えを知っている」(江本勝著)。これは素晴らしいという人と、科学的に検証できないのでおかしいという人と、半々くらいだ。ちなみに私はこの本は写真は美しいが、水自体に言葉がわかるはずがない、最初から論理が破綻している、水が言葉を理解するかどうかなんて科学的に検証不可能だからインチキだ、と思っている。

@さて、この本のレビューの中に有名識者の書いたものがあった。内容を覚えている限り要約すると、カテゴリ的に破綻している、自分の他に異質な他者のいることを理解出来ない、言葉を理解するのは人間の脳に対してのみであって、水がそれを理解出来るわけがない、自分がそれを美しいと思うからといって相手もそれを美しいと思うはずだというのはファシズム的心性だ…などといって、この本が如何に「トンデモ」本であるか、本来の科学と紛らわしい擬似科学の本であるか、ということを証明している。

@しかしちょっと前に本ブログの記事でも述べたが、こういう擬似科学に引っ掛かり、素晴らしいと思ってしまう人が本当に多い。

@擬似科学はオカルトや似非宗教と同じであるばかりでなく、科学そのものの存在意義を大いに脅かしている、危険極まりないシロモノであることを知るべきではないか。


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