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堕落するインテリ、しないインテリ [雑文]

@TVのワイドショーなどを見て思うこと。

@それは、コメンテーターを務めている、多くの各種知識人の顔が、相変わらず何処か「堕落」したように見えることだ。

@ある人は目付きがドロンとしていて、鋭さが無かった。またある人は、あまりにもTVずれしていたのか、顔から何やら、ある種の嫌らしさが滲み出ているように、感じられた。

@昨年か、もしくは2年前くらいに、私は、このブログでメディアに顔を出している“文化人”と称する人々について、その顔がだらしなくなっている人と、そうでない人がいる、と主張した記事を載せたことがあるが、それから暫く経った今も、TVを見ていると、いまだそのように感じられる。

@と、いうことは、事態は一向に「好転」していない、というわけなのだな。


@先日、ある雑誌の記事で、解剖学者・養老孟司氏の顔写真を見つけた。久しぶりにみた氏の顔は、今も全く若々しい。これは、今ある大衆迎合の風潮や大学人の凋落、為政者の暴走など、今の社会を覆い尽くす“堕落の影”と戦っている人の顔、とみた。


@世間を蝕む“堕落”と戦っている人は、必ず、自らのやりかたで、自らに忍び寄ろうとする“堕落につながる心の惰性”と必死に戦っている人なのだ、と少なくとも私は思っている。自らの内面に巣食おうとする、堕落の魔性を打ち払いつつ、“知”の探究をし続ける人こそ、本当の知性の人であり続けられるのだ。そういう人の顔は、内面から光り輝き、いつも若々しいものだ。


@昨日(08/06/13)、朝日カルチャーセンターの人気講座「脳とこころを考える~脳と古典」が、新宿の住友ビル、通称「三角ビル」であった。

@そこでこれもまた、久方ぶりに生で見た脳科学者・茂木健一郎博士の顔からも、ワイドショーに出ずっぱりの、多くの知識人にありがちな、ドロンとした翳りはまったく見られなかった。顔から全身から、熱烈な気迫と力強さ、若々しさが放たれている。

@茂木さんも養老さん同様、あるいはそれ以上に、自らを内面から堕落させようとする「惰性の魔性」を打ち払いながら、“知”の探究をし抜いておられる人なのだ、と見ている。これは世間に蔓延るポピュリズムと、懸命に戦っている人の姿なのだ。

@しかし、こういう人は、イマドキのこの島国には、数えるほどしか、いないらしい。


@寧ろ目立つのは、TVやネットで頻繁に顔を出し、ものごとの本質が分かっているのか、いないのだか、如何も今一つ分からないコメントをのべつにたれる、顔から卑しさの滲み出た、眼のドロンとした人間ばかりである。

@こんな人間ばかりが知識人づらして、我等民衆を見下していることを思う時、そして、上に述べた養老氏や茂木氏のような「本物の知性の人」が数えるほどしかいない現状を愁(うれ)う時、我等民衆自らが、自らの変革を通して、今のこの社会を、ひいては世界全体を変えていく以外にない、という結論にいきつかざるを得ない。

@混迷を繰り返し、衰退に向かう一方の、この世間を変えていくには、私達民衆と、心の堕落しないインテリゲンチャの人達が、それぞれの立場で、本気で頑張るしかない。

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