SSブログ

夏草は揺れる [詩作]

夏草は揺れる。 陽射しと生暖かい風に吹かれて。

モヤモヤと蜃気楼の立つ向こうに、輪郭を波打たせながら立っている大きな楠。

その足下に思いきり伸びる、青々とした、しかし乾いた夏草。


澄んで抜け亙るスカイブルーの天空、

真ん中でがっと光り照らす、午後2時の太陽。


人々は烈日が齎す、炎熱地獄の釜の中。

茹だるような熱気の中で、気を失いそうになりつつ、往来を行く。


夏草は揺れる。烈日の光を浴びて。

何時来るか分からぬ、天空の慈雨を待ち続け。
タグ:雑草 猛暑
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。