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近くしか見ていない私達。 [詩的散文]

@“現代しか見ていない人は近眼と同じである”――アインシュタイン


@私達は、“近眼”になってはいないか?キチンと、遠くを見ているか?…少なくとも私は、目の前に無数に転がっている、様々なロゴス(言葉)やヴィジョン(映像)で彩られた、空間にバラバラと無数に散らばる「情報」の欠片に気を取られ、その鮮やかな、刺激的な姿しか目にしようとしてないか…?


@現代という世界のその向こうに、時と共に、異次元の彼方に流れていってしまった、セピア色に変わっている、沢山の“過去”に眼を凝らしているか…?


@人生という道程に、幾つも怪しい姿で横たわる、難しい課題を避けて通ろうとしてないか?


@難題を避けて通るような人生は、私になにも深く豊かなものはもたらすまい。


@我が視線のはるか遠くに、幾つも転がる難題を受け入れ、乗り越える人生を歩もう。常に遠くの過去に眼を凝らし、ついでに耳をすましておこう。

@世間でいう、単なる「世渡り上手」には、絶対になりたくない。


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