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人間にとってもっとも、恐ろしい「無知」とは?

@人間は、この三次元世界に生きるうえで、数えきれないほどの沢山の「無知」を抱えて生きていると、私は思う。その中でも、もっとも恐ろしく、忌むべき、かつ、戒めるべき「無知」とは何か。


@それは、生命それ自体に対する「無知」であるように思う。この地上に生きているものは、人間も含めて、みんな生命体として生きている。動物も植物も、それぞれのフィールドで、「今」という時を懸命に生きている。そして、生き残りを賭けて、必死に競い合っている。

@そんな生き物たちのお蔭で、この三次元世界は、食うや食われるやの、生存競争の活舞台と化している。

@そういう活舞台で生きる生物の一群に過ぎない、我等人類であるが、自分の生存テリトリーを広げる為に、有史以来…厳密に言えば、産業革命の時代以来、我等は山を削り、森を切り倒し、海を埋め立て、工場を作り、コンビナートを拵え、都市を建設し、他のいきものたちの棲む場所をつぶしてきた。

@そして、人類同士も、互いに武力を持ってして、紛争・戦争を引き起こし、生命を破壊してきた。


@そのような異種なる他者をすみかごとつぶして、己のテリトリーを広げ、また自分たち同士をもつぶしあってきたともいえる、人類史の負の一面を齎してきたのは何か。

@私が思うに、それこそが、生命に対する無知――仏教思想で説くところの「無明」――であると感ずる。


@昨年、本邦で相次いだ通り魔無差別殺人、マニアが引き起こした幼女猟奇殺人、家庭内暴力、ひき逃げ、食品偽装、地球温暖化を齎したとされる環境破壊…。これら多数の命の存続を危うくし、または命そのものを破壊する恐るべき行為の根っこにあるものは、この「無明」にあると思われる。


@「無明」に完全にとらわれた人間の生命は、常に戦争をしかけたがり、個人レヴェルでは自分になんの所縁もないものすら死に追いやったりしようとする。また、「無明」はシバシバ、欲望の魔性の温床となる。その魔性が金融危機を引き起こし、世界的大不況のルツボに経済界を突き落とし、人々の生活を次第に困窮に追いこむ。困窮が人々の中の無明を刺激し、殺人や窃盗、時にはテロをすら巻き起こしていく…。じつに恐ろしいシロモノである。…人類がこの恐るべき「無明」を乗り越えていくには如何すればいいのか?

@ある聖哲の残した言葉に「宇宙の全財宝を集めたとしても、一つの生命の尊さにはかなうものはない」というのがある。一つの生命の価値は、宇宙に遍満する全ての宝に優る。それだけ尊い生命が息づく地球の上で、「無知」ゆえに命を破壊する諸々の行為を戒める為には、子供の頃から「生命の尊さ」を我々ひとりひとりが理屈でなく、具体的な行為、態度で教えていくことがまず大切かもしれない。

@何と言っても、この青い地球は、宇宙の何者にも優る最高の価値を持つ、生命があらゆる姿で行き続ける、希有の星なのだから。
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ひつじのめい

おひさしぶりでございます。
やっとかめに
又こちらに戻って参りました。

以前同様,よろしく。・・・・
といッテも覚えていらっしゃらないかもね。

チョット旅に出ておりました。
完全修復にはいたっておりませんが
気長な 療養余生になりそうです。
by ひつじのめい (2009-02-09 02:58) 

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