星人ロロン・第2部(6) [ドラマ・ミニアチュール]
☆『(5)からの続き』☆
☆惑星ソラリスの、青一色でネットリした、コラーゲン液性の海から、瀕死の状態で助け出された、眼のうつろなそいつは、自分の名前すら、思い出せない様子であった。
☆田茂木とロロンは、そいつの容体が非情に悪いのを見て、医療施設に連絡することにした。
田茂木「病院が何処かにないか?」
ロロン「番号を聞かなきゃ」
田茂木「そうだな」
☆田茂木はひとまず、携帯宇宙電話を宇宙服のポケットから取り出し、ダイヤル代行サービスのプログラムを立ち上げた。ソラリスの病院の番号を聞き出す為だ。
☆ところが、ソラリスには、病院なるものが、まったくないということが、わかってしまった。二人はたちまち思案に暮れてしまった。
両人「どうしよう…」
☆その時、海から救出されたそいつの、ズボンのポケットから、黒い玉がコロコロ、と転がり出て来た。「あっ!」ロロンは声を上げ、それを拾い上げた。かなりずっしりと重い。何かの石で出来ているらしかった。
ロロン「なんだろう、これは??」
田茂木「うむ?」
☆ロロンは、拾った黒い玉を田茂木に見せたが、彼にも、これが何の為の玉なのか、まるで見当もつかなかった。そもそも、助け出された男が、何故この玉を持っていたのか、両人にはこの時点では、全くわからなかった。
(つづく)
☆惑星ソラリスの、青一色でネットリした、コラーゲン液性の海から、瀕死の状態で助け出された、眼のうつろなそいつは、自分の名前すら、思い出せない様子であった。
☆田茂木とロロンは、そいつの容体が非情に悪いのを見て、医療施設に連絡することにした。
田茂木「病院が何処かにないか?」
ロロン「番号を聞かなきゃ」
田茂木「そうだな」
☆田茂木はひとまず、携帯宇宙電話を宇宙服のポケットから取り出し、ダイヤル代行サービスのプログラムを立ち上げた。ソラリスの病院の番号を聞き出す為だ。
☆ところが、ソラリスには、病院なるものが、まったくないということが、わかってしまった。二人はたちまち思案に暮れてしまった。
両人「どうしよう…」
☆その時、海から救出されたそいつの、ズボンのポケットから、黒い玉がコロコロ、と転がり出て来た。「あっ!」ロロンは声を上げ、それを拾い上げた。かなりずっしりと重い。何かの石で出来ているらしかった。
ロロン「なんだろう、これは??」
田茂木「うむ?」
☆ロロンは、拾った黒い玉を田茂木に見せたが、彼にも、これが何の為の玉なのか、まるで見当もつかなかった。そもそも、助け出された男が、何故この玉を持っていたのか、両人にはこの時点では、全くわからなかった。
(つづく)
タグ:SF小説
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