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6月も半ば。 [独白]

@あっという間に今月も半ばを過ぎた。紫陽花の咲く時期なのに、梅雨らしい雨は今のところ、余り降らない。やっぱり、今年もヘンテコな陽気だ。


@薄曇りだが陽射しのある昼間、自転車を駆って出かけた。荒川にかかる橋を渡り、土手に生い茂る草木を見つめながら、ペダルを漕いでいた。

@荒川区から文京区、台東区を回る。涼しげな風を受け、力強くペダルを踏む。草叢を蝶が舞い躍るのを見る。旧きものが所々に残る街並みを過ぎる。キツイ坂道、階段道に四苦八苦する。とにかく、久々に外の空気を吸った日曜であった。

@旧岩崎家庭園による。明治時代に英国から来日し、鹿鳴館、旧古河庭園など名建築を残した建築家ジョサイア・コンドルの手になる洋館。入口の傍にあるアカンサス(葉薊)の花穂の形が面白い。ひとつひとつの花は、スプーンを伏せたようながくから柔らかな薄紫の花びらが顔を覗かせている。

@中へ入ると金唐革紙の壁紙が非常に印象的。マントルピースやキャビネット、全てが貴重で、今では使われない材料で作られているという。ベランダのタイルは「ミントンタイル」と呼ばれる特殊な製法のタイルで、幾ら踏まれても、美しい文様が喪われないというシロモノ。全体が白で統一されたサンルームは、陽射しが入るといつも明るそうだ。

@ビリヤードハウス(ログハウス風の小さな洋館)が非常に面白かった。中を覗くと、壁が破れ、旧い建物の匂いがした。

@ベランダから外を見ると、緑の広大な芝生が広がり、端っこにお休み場所があって、大きなパラソルがかかっていた。洋館に続く日本風の和館は、有名な画家・橋本雅邦の手になる障壁画が描かれているというが、何せ汚れが目立って、何処から何処まで雅邦の作品かわからない。洋館も、公開されているのは一部であり、地下に続く階段を降りていったり、上に上がる小さめの階段は上ることができないようだ。

@なお、この岩崎邸は、かの有名なエリザベス・サンダース・ホームを設立した澤田美喜の実家でもある。

@紫陽花の咲く道を通り、くねる道を通り、車の行き交う道を走りつつ、帰路についた。
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