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春の暖かな雨。 [雑文]

@きょうは午後からポツリポツリと、灰色の空から雨粒が降ってきた。夕方4時頃にはほぼ本降りになった。数週間前と違うのは、気温が冬の寒さではなく、春の暖かさだということ。

@折りたたみの小さな傘を差しながら、濡れた歩道を歩く。これを書きながら、頭の中では今は遠い小学校時代によく見た「カリキュラマシーン」(1974年~‘78年日テレ系で朝7:30から放映。かつての人気番組「ゲバゲバ90分」の製作スタッフが作った当時は型破りな教育番組。藤村俊二、常田富士夫、宍戸錠、森昌子、桜田淳子、フォーリーブスなどが出演。これを覚えている方は現在ではだいたい40代)の中で歌われていたテーマが流れていた。

  ♪雨の降る日の 町は楽しい

  濡れた歩道 光る道・・・♪

@地元に戻り、近くのスーパーに寄り、今夜のおかずの材料を買う。カレーライスを作るつもりで、じゃがいも、たまねぎ、カレールゥ、豚のコマギレ、納豆などを購入。

@家に帰って、ウェブのチェック。Twitterにおける人々のつぶやきを見る。アイスランド火山噴火関連のつぶやきは、如何やら事態は大きく好転しつつあることを示していた。

@それが終わると台所へ。カレーの材料を下ごしらえ。ルゥを用意し、じゃがいも、たまねぎをフライパンで予め炒める。こうすると、材料の火の通りが早くなる。

@フライパンからじゃがいもとたまねぎを鍋に移し、水を入れ、コマギレを入れて強火で15分ほど煮込む。その間に洗濯、ウェブのチェック。

@15分経ったので、鍋を開け、じゃがいもに串を通すと、すっとやわらかく通ったので、弱火にする。さらにとろ火にしてカレーのルゥを3個入れ、かき回すが、如何もとろみが足りない。あと4個入れてかき回すと丁度良いとろみになった。

@出来上がり、と思ったら、ご飯を炊いてないのに気づいた。こりゃヤバイ!新しくご飯を炊きなおす。

@やがて家族が帰ってきた。父が買ってきたすしや出来たばかりのカレーを味わいながらTVを見る。何故日本では、海の向こうで大変な事態になっているのに、ヴァラエティなんかやっているのかな、とこれを書きつつ、そんな気になっている。

@北欧の小さな島国の火山の大噴火。欧州の空路の混乱。帰路を塞がれ、空港でひたすら運行再開を待つ、世界各国からの旅客。経済的な損害の大きさ。世界中に亙るさまざまな影響。不安と絶望感の中で強まっていく、人々の望郷への思い。

@自然が時折示す大脅威の前には、文明は為す術がなく、それをこしらえておいて、中で生きている我々もまた、ただその猛威が収まるのを座して待つ以外は何も出来ない、ということをつくづく感じた。同時にあらゆる事態を想定し、曲がりなりにも手を打つことの大切さも、今回の噴火騒動を通して、少しは学べたかな、と思っている。

@兎にも角にも、文明を拵えて、我等が地球で一番えらい種族ぞと、いい気に成りがちな人類は、何時の世も自然の荒れ狂う猛威によって、その鼻柱をポキリと折られる運命におかれているのだ。

@はるか北極海の小島で起きた、世界的規模に亙る交通・経済等の影響を与えた、火山の怒りから既に6日め。欧州空路の混乱も徐々に正常化し、ついに世界中の空港が順次運行を再開しはじめた。欧州各国の主要空港のロビーや成田で足止めを喰らっていた旅行者たちが、安堵しつつ続々と帰路に向かっている。

@我々人類は、巨大化した脳と複雑な言語等が齎す知恵を頼りに、地球の上で営々と文明を築いて、その中で自然を統べている気になりがちなのだが、自然はまるで時折、そんな我々の眼を覚まさせるかのように、大震災、大津波、大噴火、大洪水、疫病などといったさまざまな形で、怒りを表わし、我々を打ちのめし、ひれ伏させる。

@そのとき、我々は自然なるものが、如何に自分たちでコントロールできないものかを思い知り、襟をただし、謙虚に向き合うのだ。そして地球が一つの大きな生き物であることをも、思い知るのだ。
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