SSブログ

2010-10-30 [雑文]

@今日はいつものように半ドン仕事。といっても台風上陸直前の激しい雨の土曜ゆえに、時間を短縮して終わる。うちの仕事は都内雑居ビルのメンテナンス&清掃。因みに自分は清掃担当。

@…あぁ、しんど。(´ε `;) いつも頭の片隅で思うのだが、何故私は土曜も出勤?晴れの日も雨降りも、こんな台風到来寸前の日も…!土曜は休みにして欲しい…。とほほ

@仕事終わって現場を出たら、雨がまだまだひっきりなしに降っている。コートの上から長い雨合羽を着て、傘をさして、濡れたアスファルトの地面を歩く。駅に着き、電車に乗り、次の駅で降り、本屋で本を買う。単行本と科学雑誌。家に戻ってから、じっくり読むつもり。


@さてここのところ、いろいろ考えたことをここに書いてみる。…今回の尖閣問題もそうだけれど、中国が、何か事あると日本を「日本鬼子」といって、悪く言うのは、如何やらひとえに、明治期から第二次大戦終了時までの、時の列強、とりわけ日本(特に関東軍)による侵略or占領行為に対する、日本側の反省度の薄さが禍いしているようだ。

@昭和の頃(1930年代)には中国人民の怒りと憎悪を決定的にしたであろう二つの事件が起こっている。ひとつは、いわゆる盧溝橋事件、日本でいう“満州事変”。1931年、馬賊出身の大物政治家・張作霖が盧溝橋なる橋の上で列車ごと爆死した、関東軍によってしくまれたテロ事件。で、日本は中国人にこのテロの罪をなすりつけた。

@*もう1つは、南京大虐殺。数え切れないほどの罪もない人々の血が、日本軍の手によって夥しく流された。

@この事実は早速世界中に伝わり、日本の信用は完全に失墜し、地球は日本に対するブーイングの嵐に包まれたそうだが、軍当局は、日本国民にはこの事実は伏せ、代わりに“子飼い”の出版社(=現・株式会社文藝春秋)に“日本文化のよさ”などを満載した「Japan Today(ジャパン・トゥデイ)」というグラヴィア刷りの新聞を、当時の「文春」の附録として出させ、この恐るべき事実を糊塗するのに躍起になっていた、という。(*高崎隆治「雑誌メディアの戦争責任~「文藝春秋」と「現代」を中心に~」第三文明社,1995 より出典)

@このような事実を始め、数々の関東軍による悪行の故に、中国は日本に対する憎悪と憤怒を保ちつづけた。盧溝橋事件や南京大虐殺を経験した世代が、子ども世代に当時の関東軍の残虐無比ぶりを伝えた。例えばこんな風に。…

@「関東軍の奴等は、わしらに向かって銃剣をふるって、わしの親や兄弟を、目の前でずたずたにして殺したのだ…何があっても許しちゃあいけないよ、我々の永遠の敵なのだからね」

@こういう話を伝えられた子ども世代が、今度は自分達の子ども世代に日本の関東軍の残虐無比ぶりを伝え、という風に、中国人おのおのの魂に、忌まわしい歴史の場面が語られていく。…こうして日本に対する中国の憎悪反発感情と言うのは、彼等の中に醸成されていった。

@…1989年には当時の若者や市民たちが、北京の天安門広場に集まり、民主化を訴えて中国当局に抗議のデモ行進を行っていたところ、人民解放軍や警察が発砲したり、戦車でデモの参加者を轢き潰したりして、デモを弾圧。参加した学生と市民に、多くの死者が出た。天安門事件である。

@これを奇禍として、中国当局の強硬的な反日・反外派は、若者たちに戦前から今日まで、自分たちの中で醸成してきた日本への憎しみを植え付け、自分たちが「反日」といえば“思うとおりに動く”「ロボット」にしていったのだ…。

@この「ロボット」たちが尖閣問題をきっかけに、「小日本」「日本製品はボイコットしろ」「尖閣諸島はわしらの領土じゃ」と口々に叫んで、主に中国内陸部で「反日デモ」を行った。多くは大学を出ても就職先がなく、貧しさに苦しみつづける若者たちであった。「ロボット」たちが当局の検閲をすり抜け、ケータイやネットカフェに置いてあるPC端末を使って、そんな若者たちに呼びかけ、デモの要員を集めては、毎回のように「日本くたばれ」といって「デモらせて」いる。

@しかしその裏には、就職もままならない現状や、地方への政府当局の圧制等に対する若者の根深い不満があり、何時その矛先が当局へ向かうかは、分からないが、何処かのデモで「多党制にしろ」「言論の自由を保障しろ」との叫びがそろそろ聞こえ始めているのを見ると、如何やらデモの矛先が当局へ向かうのは、時間の問題かもしれない…。

@神経神話(neuromyth)、いわゆる「脳神話」は、ここ5年来の「脳ブーム」の所為であっちこっちでいろいろ語られているらしいが、世間で広まっているこのような脳の定説は「眉唾」ものが多い。たとえば「脳は10%しか使われていない」とか、「男と女の脳は全く違う」とか、「右脳を使う人は芸術的」とか、「鰯や鯖など青魚に含まれる『DHA(ドコサヘキサエン酸)』や『EPA(エイコサペンタエン酸)』を摂れば頭が良くなる」と言った脳神話は専門家に言わせると科学的根拠のないもの、あるいは科学的にはっきりと証明がなされていないものが多いとの事。

@だいたい、いわゆる「脳トレ」(の多く)自体が、2010年6月発表の英国研究機関による論文によると、普通の問題と脳トレ問題を人に解かせる実験をした結果、「対して能力には差は認められなかった」との結論が出てしまい、脳にはあんまり役にたたない代物ばかりだということが証明されてしまったのだからね。これも研究者に言わせると「脳は筋肉のようには鍛えられない」とのことだ。ならばいくら「脳トレ」なるものをやっていても意味がないのではなかろうか。

@実際、日本の脳神経科学専門の学会でも、神経神話なるものがこれ以上広まらないように、研究者たちに注意を促すとしているし、アメリカでも脳神経科学者たちが、「眉唾もの」の「神経神話」を一掃する、という声明を出しているくらいだから、巷で流行っている神経神話には、引っかからないように用心しなくてはならないと思う。

@その一方で、脳についてわからない事はわからないままにする一方で、きちんと研究した結果、科学的に証明されている事柄だけについて語っているものは、知識として、少しは我々の拙い頭脳の片隅にでも入れておいたほうがよさそうだ。

@また、脳研究でまだ開拓が進んでいない分野、例えば「クオリア(「感覚質」と訳されることも。りんごの赤、木々の緑、楽器の音の音色、氷の冷たい感触、といった事象を眼や耳、皮膚などの感覚器でとらえた時に、脳内で立ちあがる、事象を感じる為の現象。この発生メカニズムについては、いまだ明確なる解明が進んでいないという)」や、「脳と心の関係性」(クオリアもこれに深く関わっている)などの研究・解明に、真面目に取り組む人々は、脳科学のフロンティアとして、個人的に陰で応援したいものだと思う。

@…と、書いてみたところでこの辺で終わる。…台風はひょっとしたら、逸れるかもしれない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。