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2010年は黄昏れていく。 [独白]

@長くもあり、短くもあった今年、2010年。自分の認識では、混迷の度合いが去年よりは確実に強まったな、というのがある。

@海外では昨年のリーマンショックの余波の中、ギリシャに続いてアイルランドの金融危機が伝えられ、お金をまわしている業界を始め、我々庶民にもその恐怖が伝播した。良くも悪くもネットを通じてグローバル化した世界は、何時金融が破綻し、津々浦々に波及するか、その時が来ることを恐れているようだ。

@世界中の個々の国々でも、貧困や不平等、格差の拡大など、本邦と似たり寄ったりの状況が伝えられている。その一方で、中国など新興超大国は、経済的の伸びにものをいわせてか、覇権主義(中華主義)の「錦の御旗」を振りかざし、日本を始め周辺アジア諸国を悩ませ始めた。

@そんな中、尖閣諸島での中国籍漁船のアタック事件のヴィデオがYouTubeにアップされたり、いわゆる”内部告発屋”、WikiLeaksによるアメリカ当局の機密文書と各国首脳を揶揄した言辞が流出した事件は、我々にとって「いかなる国家や権威的な諸々を、当てにしてはいけない」ということを教えてくれたように思う。

@今やウェブを原動力に、世界の既存の思考様式そのものが崩れ始めたのではないかと思う。国家機構や旧来のメディアはそれでもしつこく残っていくかもしれないが、ウェブに常時繋がるようになり、それによって世界の実相を、曲がりなりにも知ることになった我々の意識というのは、もう後戻りできなくなった。

@思考様式の崩壊は、今になってここ日本にも、その萌芽がみられ始めたのかもしれない。

@そうであるなら、例えば茂木健一郎が「日本人は自分たちの古いマインドセットから自由になって、contiengency(偶有性=確実さとランダムさがないまぜになっているという、人間やこの世に付帯する性質のこと)の大海の中へ飛び込め、白紙の未来のまっただ中へ突っ込んでいけ!と言っているように、我々はこれまで自分たちを雁字搦めにしてきた悪しき「差別的慣習」などの思考様式の鉄鎖を断ち切り、人間性と生命力を取り戻し、ますます混沌的になっていくこの世を、負けずに生きいきと、生きていくに如くはない、と思う。
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