2週間経ちました。

＠今日で、東北関東大震災から2週間経った。…何時もの如く、私は土曜の半日仕事が退けた後、新橋駅から出ている「小滝橋操車場」行きの都営バスに乗り込み、大久保駅前で降りた。

＠さすがコリアンタウンと言われるだけの事はある。韓国からきた豊富な食材を扱うスーパーや、韓流スターのグッズショップが街のあちこちにある。韓流料理の店も結構あった。

＠あるスーパーに入ったら、もう化粧品から食料品から、何から何まで、豊富に揃っていた。韓国式の辛いけど美味いラーメン各種、カップラーメン、冷麺。韓国が発祥というBBクリーム、韓国製せっけんやその他化粧品、ねぎやたこなど白菜もの以外の各種キムチ、「とっぽぎ」・「とっく」などお餅類、味付け海苔やコチュジャンなど、何でも御座れ・エトセトラ状態。

＠その中にミネラルウォーターを売っているコーナーがあり、そこには「1人1個（1パック）まで」とあった。

＠それは、昨日おととい、東京都の金町浄水場から、乳児の接種制限（100ベクレル）を上回る数値の放射性物質が検出され、その後は数値が接種可能なレヴェルにまで戻り、制限は解除されたものの、その後他の地域で水道水を検査したところ、これまた基準値を上回る数値の放射性物質が出て、接種制限が出された騒ぎがあり、それで東京都内で人々がミネラルウォーターを買い占める騒動が起こり、また例の原発から300㎞離れた山梨県や神奈川県で、湧き水や井戸水を貰いに行く人々が多数現われた・・・という一連の「水汚染騒ぎ」を思い起こさせた。

＠そういえば、この大久保の別のコリアンスーパーで、何時もは30本程度しか売れてなかったボトル入り純水が、騒ぎのあった日には何と3,000本も売れてしまい、品切れになった、というニュースをやっていたが、こういう一連のパニックは何が元になって引き起こされたかをを考えるに、やはり東京都がその場で「接種制限」を出してしまったのがそれなのかもしれない。

＠周囲に漂う放射能は、雨や風などの影響を受け、空気中や水中での含有数値が変わることがある。現に東京では今日検査した時点でもう34ベクレルと、基準地以下の数値にまで下がっている。高い数値が出ているその他の地域でも、水道水中の放射性物質が薄まっていれば良いのだが…。兎も角、飲み水を巡っては、特に赤ちゃんを育てているお母さん方にとっては、本当に心配な事柄が続く。

＠例の原発事故でも、1号基、3号基で制御室の明かりが復活するなど、多少の進展があるものの、復旧作業は一進一退…などと、既存メディアでは報道されているが、破損した現場内で作業する人々3名がかなり高いシーベルト数の放射線を浴びたことを考えると、実際のところはもっと大変な事が起こっている可能性もあるやと思う。

＠その他、地中からもかなり高い放射能が検出された、と報道されたり、女川原発の緊急設備が今度の震災で大きく損傷した、というニュースも流れてきて、原発に関する情報はTV、ラヂオ、ネットを含めて過剰気味のようにも思える。

＠野菜の風評被害も、兎に角酷い。出荷＆接種規制品種以外の作物、例えば茨城県産の水菜も、1カートンあたりたったの一円（！）でしか売れなくかっているほど、大打撃を受けている。これは政府内での、野菜の放射能に対する情報をシェアしてないことに元凶があるとしか思えない。農業大打撃の大きな一因は、ひとえに政府のこうした発表姿勢にあると見る。

＠いったい、何処のメディアが、またどの人が、あるいは何処の機関が、どれくらい正確で分かりやすく事を伝え、説明しているのか。子どもを生まない「うまずめ」なる私ですら混乱している。ましてや赤ちゃんを抱えている母親たちにとっては､何処の、誰が、真実を述べているかを知りたい気持ちはなおさらであろう。

＠まぁ我々は常時、幾許かの微量な放射能を、毎日浴びて生きているのだから、情報が錯綜し、風評被害もキツイ今の時期だからこそ、パニックじみた極端な反応をせず、常に冷静にものごとを見ていく姿勢でいかなくてはなるまい。日本が変わる為にも、さほど被災していない地域の人間は、情報に振り回されすぎてはならない、と我が小さな肝に銘じる今宵であった…。

タグ：放射能汚染 水道水 浄水場 赤ちゃん 接種制限 ベクレル 政府発表 風評被害 出荷制限 水菜