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桜咲き初める、しかし…。 [雑文]

☆今日は半日仕事の後、渋谷に来た。バスで揺られて30分弱。意外とスムースに道を走り、難なく東急東横線・渋谷駅前のバスターミナルに到着。

☆何時もなら、東横のれん街にて色々なお菓子やお惣菜なんどを「おいしそう~♪」と眺めていくのだが、今日はわけあってのれん街に入らず、反対側のほうにある飲食店が建ち並ぶ一角へ。

☆「俺のハンバーグ山本 渋谷食堂」。ここのカレーハンバーグどんぶり(¥500)の収益金が今度の震災で被災した東北・北関東地域の復興義援金として寄付されるとTVニュース番組で知り、早速お店に入って注文。「お持ち帰りですか?」と店員さんの質問。我、思わず返事す、「あ、はい」。店員さん「ではお外でお待ちいただいて…」。店員さんに千円渡す。

☆出来あがりまで15分かかるとや。店員さんの言う通り外で待っている間に、後続のお客さんたちが徐々に列を為す。私も列に並んで待つのかなと思って、その列に入るが、別の店員さんが店のドアを開けて出て来て「お客様一名様ですか?」と呼ぶ。私「あ、もう注文してますので…」。何とも決まりが悪かった。

☆…と、かれこれ待つこと、15分があっという間に経過。もう経ったよ~、と思ったところで、先ほどの店員さんが「お待たせしました」。コンビニの袋ふうの白袋に入った四角い函ものを渡された。「はい、500円です~」とおつりを貰って、店を後にする。また来るよ、俺のハンバーグ山本。

☆お弁当を食べるに相応しげなところを探して、てくてく歩く。やっと見つけたそこは、ビルの前の植え込みの角だった。おもむろに腰掛けて、封を開け、あったかいカレーハンバーグ弁当を食す。…おお!えもいわれぬ味わい!カレーも美味いが何と言っても、中に入っている3つの小さなハンバーグはお肉のうまみたっぷりで、トテモ柔らか。さすがは美味い手作りハンバーグで鳴らしているだけのことはあるなと思った。

☆滅茶苦茶美味いカレーハンバーグどんぶり弁当を食しながら、今回の東日本大震災の、被災地の人々の事を考えていた。全てが地震で潰され、破壊された上に、津波によってこれまでの「生活」の全てを流されてしまった現地の人々の中には、精神や発達の遅れを抱えた障碍者とその親御さん方がいる筈だ。その人たちのことは、既成メディアは兎も角、(自分の実感では)ネットでも十分に伝わっているとはいえないようだ。

☆斯かる災害によって、彼等が、震災前と違って充分な療育を受けられず、次第にストレスを溜め込み、かんしゃくを起こして、他の被災した人たちに迷惑がられているのではないかと思うと、この人たちの幸せの為にも、自分自身として何が出来るのだろうか?義援金を寄付する以外に?・・・と沈思せざるを得ない。

☆渋谷の駅前に戻る。ハチ公前に来ると、もう例のスクランブル交差点は人人人、人の流れが結構多い。思い思いで今風の、おしゃれに身をかためた男女が大挙して流れとして押し寄せてくる。そんな、いわば人間大激流を掻き分け掻き分け、Q‐frontビルの前に出る。

☆PARCOpart1に入る。しばし流行のファッションや書籍、雑貨などを見て回ったら、時計はもう一時をさしていた。ので、とおりをはさんで反対側にあるアップルストア渋谷に入って、YouTube映像閲覧やTwitterなどを見る。Ustreamライヴ中継の情報を見つけたのでアクセスして観る。著名人2人(水野敬一×茂木健一郎)の対談。テーマは「本当の震災を知ろう」。震災後を我々は如何生きていくか、が大まかなテーマの話だった。

☆その中で、例の福島の原発が、本当は30年しか持たない設計だったのを、経済産業省だか文部科学省だかが、耐用年数を20年延ばし(たことにし)て、50年にしていた、という話が出た。えぇっ?! と我が耳を疑った。なんだ、そりゃ・・・。

☆その前の話では、東電の場合、そんな30年しか耐用年数が持たないものを、安全です、安全です、と言いつづけて、言うなればフリージャーナリスト・上杉隆氏いうところの「安全デマ」を振りまいて、我々に隠しつづけてきたことが出てきていた。また東電自らも、こんどの原発事故は「天災」だからといって、自分たちの杜撰な管理が元になって引き起こされた「人災」と認めていないという話も出ていた。

☆私は東電の今回の不始末に呆れ、彼等はやはりこうなる前に「原発は(使い方を誤ると)危険な代物だ」ということを正しく明確にアナウンスすべきだった、と思わざるを得なかった・・・。

☆その、福島第1原発の2号機も「ピッチ」とかいう壁がひび割れ、放射性物質が漏れ出しているとのこと。原発事故の事態は未だ予断を許されぬ状態。何時になったら一応の収拾がつくのか、その先は深い暗闇に包まれた世界の如く、先が全く見えていない。茂木氏はこの手の一連の出来事について「原子力(の問題)は、水に流せない。しつこく残っていく問題だ」と言うような事を述べていた。

☆家路を戻りつつ、あの対談の内容を思い出していた。対談の最後で、茂木氏と水野氏が「私たちは原点に戻らなければならない」ということを話されていたが、震災で全て変わった今、我々はもっとつつましく、自然に生かされ、地球に生かされている、ということに感謝の念を持ちつつ、エネルギーを効率よく使う為の節約を心かげながら、原子力と言うものに対して、ただ闇雲に反対するのではなく、冷静にうまく付き合わなくてはならない…。

☆家に付く頃、空はもう夕日が沈み、黄昏れ掛けていた。
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