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この大変な時期に…許されない事。 [ぼやき]

☆昼間、実に許せないニュースが伝えられた。野菜など食べ物関係を始め、各方面に波紋を広げ、未だ収拾のメドが立たない、例の原発事故。その原発事故に便乗したインチキ商売(=モンキービジネス)を展開していた会社社長と従業員がお縄になった、というのだ。

☆神戸の会社社長の男と28歳の従業員の女で、外国製の「ゼオライト」を含んでいると言う健康ドリンクを、薬剤師の資格もないのに、茨城県の主婦に対し、「放射線被ばくに効果ある」と謳って大量に売り込んでいたとのこと。ゼオライトとは、日本全国の地中に結構ある好物で、水の汚れなどは浄化出来るのだが、放射能は取り除けない、と専門家が明言している。

☆地震と津波と原発事故の三重苦に喘いでいる人々の心理を、こいつらは巧みに利用し、被ばくに何の効き目もないただのドリンク剤を論外な高値で売りつけ、ボロ儲けしまくっていた。悪質にも程があろうと言うものだ。

☆と思えば今度は殺人、それも被災した茨城県でだ。首をしめられた若い女性会社員(20歳)の遺体が川の中で見つかったという。何でも発見当時、死後1日から数日経っていたとか。この会社員は車に乗って出勤したあと、午後3時頃に退社し、そのまま夜になっても帰って来ないのを不審がった両親から捜索願が出されていたとや。


☆私がこの文章を書いている時点で、果たして女性を殺した犯人の手がかりはつかめたのだろうか?

☆日本が今大変な時を迎えていると言うのに、何故また詐欺や殺人なんて事を起こす奴等が出てくるのか。震災後暫くの間、車からガソリンを盗む奴や被災した店から現金を盗む奴…火事場泥棒が横行していたし、義援金を装った詐欺は後を絶った験しがないし、その上、とうとう上に書いたような原発関連の詐欺まで起こる始末だ。

☆さほど被災しなかった東京に住んでいる私などは「こんなん許されるかいな」と憤慨しきりだが、今週の日曜の朝、あるTVを見ていたとき、出演者の1人が被災地を訪れた体験談を話していた。その中に避難所生活をしている人たちが火事場泥棒について「(盗みたい)気持ちは良く分かる」と語ったという話が出てきた。それを聴いて、こう思わざるを得なかった。

 “そうか…被災した人々は、都会の我々の想定以上に貧窮し、泥棒に憤慨する気力すら失ってしまっているのだ  な…。”


☆今日の夕方も、スーパーに寄る。納豆のコーナーを見る。売り切れ状態。嗚呼、何時になったら…と思い、そこを後にする。青果コーナーでは、茨城県産の水菜やイチゴを売っていた。水菜は摂取制限対象外の野菜だが、風評被害の所為で売上げが芳しくないという。納豆は計画停電とラベルの印刷素材の不足により、定番のブランドのものは入荷が少なくなっているという。

☆それでも、ひところ少なかったもやしや卵は、ここ数日で安定した量が入荷されるようになったらしく、今日もコーナーに溢れるほどあった。


☆それにしても、つくづく思うことは、あの震災以来、例の巨大津波に何もかも流されてしまったあとのように、自分の心の中にわだかまっていた、色々なプライベートの細かいことごとくが、あっという間になくなって、我ながら不可思議なくらいに、透明な気持ちになった、ということ。

☆そして、もっと人の心がわかるようになりたい、と以前よりも強く、思うようになれた。また、もっと人に、やさしくなれるかもしれないとも、思えるようになった。

☆この未曾有のときを機に、私はいま一歩、前に進む事が出来るかもしれない、否、出来る。かすかにだけれども、そのような確信が、今、自分の中に生まれている・・・。
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