「鳩の休日」。

＠昨日に続いて今日もまた、空はぐずっている。如何やらここ2日ほどの空模様は、今近づきつつある台風2号の所為だろう。


＠台風は13日頃には、八丈島に来るという。進路が逸れてくれればいいのに。


＠…さて、土曜日は銀座にいた。アップルストアは4階のインターネットスペースで、YouTubeへ投稿された動画のいくつかを視聴していた。


＠かつて日テレの開局当時から同社が2003年、汐留に移転する直前あたりまで使われていたと思われるオープニング/エンディングタイトル「鳩の休日」。御覧になった方なら御存知と思われるが、鳥小屋に3羽の青い鳩がいて、それが1羽になり、パタパタしながら大きくなる、あれである。


＠あるとき、久しぶりに「鳩の休日」で検索してみたら、新しい「鳩の休日」の映像がアップされているのが見つかった。さっそくそれを見る。鳥小屋も青い鳩も、基本的なデザインは旧作と変わらないが、イマドキらしくCGで造られている為、驚くほどに綺麗である（この映像の前に「レッツ！地デジ」のスポットが入る）。


＠アップされた情報を見ると、日テレ開局55周年ということで、先月から新たに復活したのだそうな。惜しいのはこの復活版が、15秒という短いヴァージョンである事。旧作「鳩の休日」は1分弱まで放映されていた（詳しくはYouTubeのサイトにアクセスしていただき、「鳩の休日」で検索してください）。


＠「鳩の休日」にまつわる、私個人の思い出を辿っていくと、土曜の夜によく夜更かしをしがちだった学生時代、日テレにチャンネルを合わせ、深夜放送の映画を見ていたりしていた。で、それが終わってハウス食品＆コーワのCMスポットがほぼ1分間流れたあと、「夜のしおり」という、今思えば退屈なミニ番組が放映されていた。江ノ島だとか松島だとかの名所らしき映像に、アナウンサーのナレーションが被さる番組で、最後に必ず「･･･おやすみなさい」とくる。

＠それが終わるとト長調で「タララ～♪」というトランペットのソロとともに「NTV」を四角く纏めてデザインした図柄に「JOAX-TV」のロゴが乗ったマーク。そのあと上述「鳥小屋に鳩」の図、3羽の鳩、鳩が1羽になり羽ばたく、それが大きくなって星ガ集まったサークルになり、それが再びいろとりどりの鳥のそれになり、真ん中から［NTV］ロゴがアップに…。

＠そのさまを見て、何とも不思議な心境になったのを覚えている。リアルに体験していない、自分が生まれる前の時代に自分が生きて感じているような、言葉でこれ以上表現しようのない感覚が立ちあがって来るのだ。

＠時は流れ、コンピュータというものを覚えて久しく経った今、YouTubeという動画投稿サイトが登場し、たまたまそれに興味を持ち、以来何度もアクセスしていろいろな投稿作品を見せてもらっている。そこで久方振りに「鳩の休日」を見つけた時、今度はとても懐かしいと思う気持ちが立ち上がってきたのだ。「鳩の休日」にはカラー版の他に、開局当時につくられたらしい「モノクロ版」もあり、こちらもYouTubeにアップされていた。それを見ると、音声/映像出力の単位を『メガヘルツ』でなく『メガサイクル』と言っているのに、時代のムードを感じ取ることが出来る。

＠…などと、日テレの「鳩の休日」について、さまざま書いているうち、ふと家の窓から外をみたら、何時の間にか天気が落ちついてきたようだ。でも最初に書いたように、台風がきているから、この落ちつきも一時的なものでしかない。


＠皆さんも、土曜日などの深夜、日テレにチャンネルを合わせ、放送休止or開始までTVをつけて見てください。新しい「鳩の休日」が見られますよ…！

タグ：テレビ局 日本テレビ 鳩の休日 OP ED