世の「肝腎なこと」を報道しない（＝出来ない）マスコミ。

＠TVを点けると、朝夕問わず、“のりピー”関係のニュースばかり。もううんざりだ。こういう報道はタブロイド紙や週刊誌でやってくれ給え、と言いたくなる。

＠芸能家たちの醜聞を暴くことや、その他つまらない、くだらないニュースに重点が置かれ、国際社会での諸問題についての論評や、国内における、山積せるそれへの追及があまりにも少ない気がしている。

＠考えて見れば、この島国のマスコミなんて、明治初期の成立当初から、政治権力の傀儡というか、単なる御用聞きでしかなかった。戦時中は国民の耳にいれたくない情報をシャットアウトして、本当は負けたのに、軍部に都合のいい「戦勝報道」を流したりして、ホトンド多くの国民を戦争へと誘引した。

＠戦後は週刊誌が中心となり、各界有名人のスキャンダル暴きに躍起になり、国内外の諸問題の真実を真っ直ぐに捉えてその真相を解明する、といった姿勢を次第に捨てていく。おまけに国内の、いくつかの“少数派”を社会的に抹殺し様と、ウソを捏造し、社会に垂れ流す輩すらも出現している。

＠さらにTVの登場で、即物的に情報が伝わるようになると、我々が本当に知るべき「肝腎なこと」はホトンドの場合報道されにくくなり、連日のようにワイドショーで芸能関係のスキャンダルや、陰惨な事件ばかりが誇張された形で流されることになる…。

＠そういったことを繰り返していくうちに、ドンドン内部腐敗が進み、単なるエンタテインメントと一緒になってしまった。ジャーナリズムの良心とか、基本精神とか（そんなのは成立当初からなかったに違いない）今は全然うかがえない。そこへネットの登場で、既成のマスコミは窮地に追い込まれつつある。

＠マスコミが、世の肝腎なことを報道しない姿勢をこのまま続けていると、そのうち完全にネットジャーナリズムにとって代わられることになるだろう。まぁ、もっともそれが、時代の趨勢であるのだけれも。

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