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病の治癒も“心”次第・・・!?~“思い込み”と病気治癒の密接にして不思議な関係~ [独白]

☆一昨日の「アサカル」(朝日カルチャーセンター)講座で茂木博士が、「仕事が忙しくても、それをエンジョイしている人は、免疫系を健康に保つ。(仮令)ガンが出来ても、免疫がよく効く(のでガンは死滅する)」。と言っていたのを思い出した。

☆そういや、人間、生きている間にガン細胞が毎回生まれてきているという。仮令、超多忙であっても仕事をエンジョイしている人は、ナチュラルキラー(NK)細胞が良く働き、毎回生まれてくるガン細胞も腫瘍にならず、消えていくという。仕事をエンジョイしている人は、そうでない人に比べ、ストレスとの付き合い方がうまい、という。

☆で、ストレスを如何にしたら楽しめるか?という問題については、(前向きな)思い込みが大切だ、とも。これも「アサカル」で出た話。

☆病の治癒には、やはり、無根拠な(根拠が何処にあるのか自分でも良く分からないような)自信と、それを支える努力が要るのだ、と。つまり、俺はコレができる、病を治せる、治してみせる、と思えば、脳は劇的な変化を遂げるのだ。

☆偽薬(プラシーボ)効果というのは薬そのものというよりも、脳が関わってくるものだということが、昨今の医療関係者の間でも重要視されているのだという。それほど、心(のありかた)というのは病の治癒にとって大きな意味をもつものなのだ。

☆人間の「思い込み」の力は侮れぬ。いわゆる「ホメオパシー」(Homeopathy)の医者が患者に「コレを飲めばあなたの病気は劇的に回復する!」と言ってただの砂糖だまをなめさせても、患者が「コレで治る」と、トコトン思い込めば、ただの砂糖だまでも患者の病は軽快に向かう。少なくとも彼等の、思い込みの限界内においては・・・(ある種の詐欺にも繋がるという意味では、恐ろしい面もある)。

☆白衣の医者を見るだけで、病が治った気になるというのも、プラシーボ効果の一つという。よく「医者へ注射に行くと痛みがすっきりと治った」といったような、いい経験を身体が無意識で覚えていて、それで白衣を見ると具合がよくなったりするものだという。

☆逆のプラシーボ効果もあるという。例えば、これは「アサカル」でも紹介された話だが、過去に嫌な経験をすると、その事を思い出すだけで、身体が悪くなる、というもの。

☆マウスの実験で、甘い水を飲ませている間に毒を注射すると、次の時にはマウスはその嫌な経験を思い出して、甘い水を飲まなくなるという実験結果がある。こういう「逆プラシーボ」現象もまた、あちこちで見られる。

☆自分の経験を述べると、年に一度の健康診断で、胃腸の撮影の為に毎回白くてドロドロしたバリウムとレモン味の造影剤を一緒に飲まされる。これが非常に不味い上に気分が悪くなるので、(経験された方ならお分かりと思うが)、以来、思い出すだけでも気分が悪くなるようになった。バリウムを飲んだ事で引き起こされた、「逆プラシーボ効果」である。(と、書いているこのときもバリウムを思い出して気持ち悪くなっている、嗚呼)

☆有名な「パブロフの犬」。条件反射の実験エピソードとして有名だが、犬にある特定の餌を与えつづけると、そのうち犬はその餌の形や匂いをかいだだけでもよだれをたらす、あの実験。この条件反射が、実は偽薬効果と深く関わっているようだ。

☆つまり何かを条件つけただけでも、偽薬効果は現われる、というのだ…。

☆病人に甘い水と薬が同時に入ったもの投与すると、実際は薬の効果で身体が良くなっていったのに(無条件刺激)、今度はその病人にただの甘い水を飲ませるだけでも、身体が良くなる(条件刺激)という。

☆・・・こうしたエピソードを茂木博士が幾つか紹介しつつ「(自分の本当に)好きなものを見ると元気になるというのは、条件付け!」と言った上で「好きなもの(例:映画、絵を書く事、読書…これら没頭できる趣味を持っている人は、それらに没頭するとき一種の忘我と歓喜の境地に入るのだろう)を沢山持っている人は、それだけでも人生の支えになるんです!」と言われていたのをいま思い出してPCの上に再現している。

☆プラシーボ効果なるものが如何に極めて複雑で多面的なのかについて、驚きを隠せなかったというのが、講座を聞いた後の私の率直な感想だ。

☆さて帰りしな、同じ講座を受けたある人と「陰陽五徳」などについて語り合いながら、「前向きな思いって凄いですねー!病すらも良くするんだから」と感嘆して別れた。

☆痛みを感じる脳の中の部位が活動しているとき、「痛みを軽くする」ものがくると、今度は前頭連合野(脳の司令塔)の活動が上がっている。つまり、痛みを軽減するものがくると分かったとき、脳が「痛みを和らげる」為の準備をする。痛みを取り除くものがくると、脳が「思い込む」=「信じる」のだ。

☆結局この、複雑で多面的な面を持っている「プラシーボ効果」とは、即ち、人間の「何かを前向きに信ずる」行為が引き起こす、ある意味、奇跡的な効果だともいえる。

☆偽薬を高くてよく効く薬とおもいこむこと以外でも、周囲の人の励ましと自分の信じているものをひたすら前向きに信じ込むことでも脳が劇的に変化を起こし、それで病が軽減し、時には完治する場合もあるのだ。だからやっぱり「信ずる」行為は、人生にとっては本当に大切なものなのだ。

☆それだけに「桜の陰恥奇(インチキ)」(宗教でも薬でも)を人々に信じ込ませて高額なカネを巻き上げる行為については、常に目を光らせておかなくてはなるまい。これらは所詮、人の「(何かを)信じる」という行為を、悪用しているのだから。
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