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都会の緑深きところへ。~Twitter代わりのつぶやき集~ [独白]

☆先々週の土曜、白金台に行ってきた。硬い鉄骨と硝子張りの建物たちに囲まれている毎日故に、精神がやせ細りそうになっていた。ので、何処でもよいから久々に、都会の緑深きところへ赴き、自然界の住人の息吹をおすそ分けしてもらおうと思っていた。

☆等々力行きのバスに乗る。本当は終点までいって、等々力渓谷の心地よい暗がりの中にしばし沈静していたいと頭の片隅でふと思ったが、所持金が少ないので断念した。代わりに白金台で降りて、緑溢れる自然教育園にて、しばし草木と生き物たちの息吹に触れる。素敵な出会いを経験。滅多に出会えない虫たちに遭遇。

☆自然教育園の中の、水生植物園というエリアでは、近所を歩いていてはなかなか出会えない植物たちとの出会いと共に、ツマグロヒョウモン、銀ヤンマとの出会いがあった。

☆あざみの一種に止まって無心に吸蜜するツマグロヒョウモン。羽根をゆったり上下に動かしながら、周りを気にするでもなく、夢中になって吸っている。その姿が何とも愛らしかった。オレンジの地に黒い斑点、前羽根の先が黒紫を帯びているので「ツマグロヒョウモン」の名がある。

☆水生植物園の大きな池に目を移すと、トンボたちが沢山飛んでいた。おなじみのアカネ類(赤蜻蛉)ばかりかな、と思っていたら、やけに他より大きめのトンボが!遠目からよーく見ると、如何もヤンマ科の大型トンボのようである。

☆で、ひょっとしたらこれは銀ヤンマではないかと思い、しばし観察していた。腰のあたりが空色に輝いていれば、それは銀ヤンマの雄だ、ということだ。しっかと目を凝らしていたが、腰の色がよく分からない。ので、目をまたそらして、周りの草むらを見ていたが、また池に目を移すと、まだその大きなヤンマは飛んでいた。

☆私は今度こそこいつの正体を見極めてやる、と目を凝らしていた。そのときであった。ヤンマの腰が青い色に光るのを見た。 …おお!ぎ、銀ヤンマ!…そ、そ、それも、雄だ!!

☆私は本当に嬉しくなった。図鑑でしか見ることが無かったあの銀ヤンマが、いま目の前の池の水面を低空飛行でホバリングしながら飛んでいる。周りの、小さなトンボたちと比べ、大きく立派な姿である。何処から見ても銀ヤンマ。鬼ヤンマでもなく、ルリ星ヤンマでもない、正真正銘のあの憬れの大きなトンボである。

☆そういえば、今年の夏は、シオカラトンボの類いは見られなくて、代わりにコシアキトンボ(身体が真っ黒っぽく、コシの一部だけ白く抜けているトンボ)やショウジョウトンボ(全身が「猩々」よろしく真っ赤っかなトンボなのでこの名がある。アカネ科の赤蜻蛉とは全く違う)をあちこちの緑地で見たなぁ。

☆緑深い自然教育園。しばし散策し、緑濃き奥地に溢れる精気を浴びて、日頃の鬱陶しい気分も無くなり、とても爽やかで穏やかな気分になれた。

☆嗚呼…やはり、緑はいいもんだねぇ。


☆帰宅して、TVを見る。中国との関係が悪化して数日…。今も何時終わるか分からない、まだまだ緊迫した状態だが(多少向こう側が軟化してきてはいるらしい)、このままでは両方とも国益を損ないかねないし、また両国の大多数の民衆も、文化交流がしたくてもなかなか出来ない、お互いの国の観光も自由に出来ない、という状態が続けば、両国の経済活動にもさらに支障をきたすし、下手をするとお互いの国の中で「排他的な言辞を繰り返す危険な勢力」が台頭しかねない。

☆小沢一郎の強制起訴決定について。彼の資金管理団体における政治資金の虚偽記載の疑いで、小沢の3人の元秘書(石川知裕・元衆議院議員も含む)が逮捕・起訴されたが、小沢においてはこれまで三度ほど、証拠不十分で不起訴の結果が出ていたが、事此処にいたって、第5検察審査委員会はついに小沢を強制起訴するとの決定を下した。これまではTVのニュースで見たとおりだ。

☆しかし…TwitterのTLを眺めると、それこそ、小沢一郎を「擁護」する論調のつぶやきが時折顔を出す。

☆一部の政治通を自認すると思しき人々が、やれ検察側の陰謀だの、それ検察委員会はメディアに洗脳されているだのと、大阪地検の特捜部における証拠品データ改竄隠蔽容疑の事件で検察の信頼度が失墜しているのを奇貨として、検察は信頼できない、小沢の強制起訴決定はメディアの洗脳によるものだ、などと、ただでさえ検察への不信が募っているところへそれを増幅するような論調を、繰り返しツイッター上で流しているようだが…。

☆…こういう論調には私は与しないし、それに何と言ってもこういう論調は見ていて嫌になる。仮令これから行われるだろう裁判で、小沢が仮にも「無罪」ということになっても、私は小沢という人は、これから先の時代では、敏腕政治家として通用しない、古いタイプの人間だと思っている。彼は『アンシャン・レジーム』(旧体制)の破壊者には最早なりえない人なのだ。

☆小沢がニコニコ動画の配信番組で、「犬が好きだ」とか何とか言ったり、また「記者クラブ」の廃止を訴えたりしているのは見る人が見れば、ウェブ世代の無党派層から票と支持を得る為の、いわば彼なりの作戦であるのは見え見えなのに、何故それを「本気」にとらえて、小沢を必要以上にヨイショするのか、未だによく分からない。

☆如何考えても、小沢を擁護する側も、そうでない側も、何処かでメディアリテラシーが欠如している(まあ自分もそんなにメディアリテラシーがあるほうではないのだが)ように思えてならない。これもまた、現代における情報過多の洪水が齎した災禍なのかもしれない。
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