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4月の終わり。 [雑文]

☆4月も今日と明日で終わる。…「昭和の日」の今日、英国では現地時間の午後0時頃から、“世紀の婚礼”がウェストミンスター寺院を舞台に、厳かに、そして晴れやかに執り行われた。…そう、英王子ウィリアムとキャサリン(愛称ケイト)・ミドルトンが10年越しの愛を実らせ、やっと正式に、夫妻となったのである。

☆結婚パレードで見せた、若々しいロイヤル・カップルは、屈託のない笑顔をふりまき、この日を待ち望んでいたロンドンッ子たちを大いに歓喜させた。バッキンガム宮殿へと向かう馬車のゆくところ、人々の大歓声で終始包まれていた。

☆周知のように、ウィリアム王子は元英王室皇太子妃、ダイアナ・スペンサーの忘れ形見の1人。14年前、彼女が不慮の自動車事故で亡くなったとき、ウィリアムはまだ15歳だった。それから数年後、大学に入学した彼を待っていたのは、同期の女子学生だった。それがキャサリン妃というわけだ。両者の接近は2002年ごろ、大学で行われたチャリティファッションショーで見せたキャサリンの姿に、ウィリアムが惚れた時からだ。

☆それからいろんな障壁(時には一時破局もあったが)を乗り越え、両者は見事、10年来の恋を成就させた。


☆ロイヤル・ウェディングの最中、これを言ってはまことに申し訳ないが、ウィリアムの後頭部がやけに薄くなっているのに気がついた。

☆英国も長年、不景気に悩まされ続けている。国の財政逼迫を救済するべく、昨年あたりには学生の学費をカットする、と政府が発表した為に、激しいデモが起こったことは記憶に新しい。ケイトの花嫁衣裳のドレープがダイアナのそれよりも短かったのは、そんな世情を考えての配慮だったと思われる。

☆私は、世紀の婚礼をTVで見る20億人のうちの1人となって、画面に眼を向けていた。いやあ~、実に華やかだ!ダイアナの婚礼とはまたちょっと違うけれど。古式豊かなウェストミンスター寺院での厳かなる挙式、そして華やかな成婚記念パレード、バッキンガムでのロイヤルファミリーと一緒の謁見。どれもこれも長年の不景気で萎えかかっている英国民のみならず、震災の後遺症に苦しむわれわれも、みていて実に、晴れやかな気持ちになった。

☆ケイトが、ダイアナのように、夫に裏切られ、結果、不幸な最後を迎えることがないように、私たちも、末永い幸せを祈りたいものだ。と同時に、日本の皇室で美智子皇后が為されたように、ケイトも英国王室を、これからの混沌たる時代に柔軟に対応できる、新しい姿に作り変えてくれることを願っている。


☆華やかな世紀の婚礼から目を転じて、こちらは島国の苦しい状況。震災の後遺症はまだまだ良くならず、原発事故が齎した放射能の「呪い」は未だに解けず。しかしGWが始まり、行楽地にも賑やかさが戻りつつある。

☆然し…津波で愛する人や思い出を失ってしまい、肉体も心も草臥れ果てた人々は如何なるのか。彼等の深い悲しみに寄り添わずして、彼等を置いてきぼりにして、真の復興など為せるわけがないではないか。

☆彼等を「がんばれ」と応援しつつも、東北の名産物や野菜などを買って、食べたりのんだりするときに、せめてはその悲哀に思いを馳せ、彼等がいつか悲哀から立ち上がり、復活の時へ向かって前に歩きだしてくれるよう、祈りたい・・・。
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