つぶやきのかわりに。～ピロピロ、珊瑚、大相撲、写楽～

★昨日とうって変わって本日は夏日。しかも、今年初めての。


★ピロピロ（吹き戻し）という玩具を吹きたくなる。尚、これを作っている会社が兵庫県にある。その名は「八幡光雲堂」というらしい。（間違いだったらごめんなさい）

★名の通り吹けば戻ってくるピロピロ。特殊なローラーが沢山ついたマシンで先っちょの部分をつくるらしい。筒状の薄紙に特殊な細い針金の芯が入っている。これが吹いたら戻る仕掛けに関わっている。針金の芯が伸び縮みしてくるっと戻るのだ。因みにこの部分を巻くのは従業員の手作業。

★次に紙の筒とプラスティックの吹き口を別々に作り、それらを先っちょとくっつけて、ピロピロは完成する。

★ピロピロのヴァリエーションもいろいろ。阪神タイガースの応援用は「六甲おろし」を吹きながら、ピー！と吹き戻しが出来るのだ（完全なパロディグッズの類いだ！笑）

★ピロピロは昔は駄菓子屋で売っていたような子供用のおもちゃだったが、今ではパーティグッズの1ジャンルとして大人たちにも人気がある。東急ハンズなどのような大型店のパーティ＆パロディグッズのコーナーに行けば、いろんな種類のピロピロを売っている。

★以上は、TV朝日「シルシルミシルさんデーSP」でのピロピロ会社の紹介をもとに書いてみた。


★ピロピロの話題はこれくらいにして、様々な事をTwitterのかわりに、ここでつぶやいてみる。


★久しぶりに国立科学博物館を訪れた。企画展をやっていて、今回は海の宝石の一つ「宝石珊瑚」展。

★深海に棲む赤珊瑚や桃色珊瑚、白珊瑚などの類いは、珊瑚礁を形作るあの珊瑚とは違い、八方珊瑚と呼ばれるもので、身体についているポリプの腕が8本に分かれていて、しかも、珊瑚礁の珊瑚とは違い、穴だらけでない硬い骨格をもつ。この骨を磨いて、宝石として使うのだそうな。

★宝石として使う珊瑚には、海カラマツと呼ばれる骨格が黒い珊瑚や、バンブーコーラルと呼ばれる別の硬い珊瑚の仲間も含まれている。

★赤珊瑚や桃色珊瑚の原木から、イメージに合った部分を選んで切り出し、下絵を描いて、専用の彫刻機械を使って丁寧に形を彫り上げる。最後に綺麗に磨いて、草食をつけると見事なジュエリーになる。

★珊瑚の原木のフォルムを生かしたり、綺麗に形作ったジュエリーや彫刻作品も見た。血のように深い赤の珊瑚を神話の人物や観音菩薩、滝登りの鯉に彫ったものや、他の宝石や素材と組み合わせた、出来栄えの実に素晴らしいビジューは本当に素晴らしかった。ジュエリー作家を目指す若者たちの作品も、斬新な作品が多く、興味をそそられた。

★美しくも極めて奥深い宝石珊瑚の世界。今回その一端に触れることが出来たのは、私にとっては初めてで、よい体験になった。


★技量相撲…携帯メールに残された八百長記録が元凶で行われなかった夏場所。なのでこの技量場所の初日が始まったのだが、力士たちも感覚がいまいちつかめない。

★大関魁皇は初日あっけなく黒星。そんな中、横綱白鵬は初日堂々の白星。しかし実に珍妙なイメージだ。白鵬も複雑な心境を語っていたそうだが。


★大相撲の不祥事は当然今に始まったことではなく、昔から延々と業界内で続いてきた事だ。携帯電話メールの登場で、これがあからさまな不祥事となり、世間の耳目を集め、疑い例も含め関わったとされる力士は全員首を切られた。やってもいないのに、と本人が幾ら言っても、相撲協会の決定は神の託宣の如く、最早ただでは覆しようもない。

★そこで疑い例とされた一部力士は、法廷で争う手段に出た。が、ほぼ同時期に、今度は相撲界の八百長を追及してきた週刊誌の発行元が、相撲協会理事だった北の湖を詐欺罪で訴えた。八百長絡みの両者の攻防はますます泥沼化の様相を漂わせ始めている…。

★ファンの願いに応え、大相撲が心底クリーンによみがえることなど、果たして出来るのか？少なくとも上に書いたような体たらくのままでは、極めて難しかろう。しかし、それでは将来の横綱を目指す、若い新進の力士たちの将来は如何なるんだ…？彼らの将来の希望も、ひとえに相撲界の自浄作用があるやなしやに掛かっている。


★写楽の謎に迫るNHKスペシャル。天才浮世絵師の個性が、版元だった蔦屋の要請なのか役者からの不評故なのか、だんだん失われてゆくさまを辿って見せていた。なるほど、それゆえの短命だったか…。最初の大首絵から、絵柄がだんだん“誰でも描けるもの”に変わっていく…。役者を役者として描くトヨクニ（豊国）の登場に押されたのも関係していたのかもしれない。

★それにしてもナビゲーターを務めていた歌舞伎役者の中村獅童は、写楽第一期の大首絵に描かれた役者にえらい似ていたなぁ。歌舞伎の扮装をすると本当にソックリだ。