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禍転じて福と為せるかは我等の態度次第。 [詩的散文]

☆ユーラシアの東の端っこを襲った、史上最悪・最大の津波震災。


☆海と陸の豊穣を慎ましくも頂いてきた、人々が築いてきた全ては、一瞬にして失われた。


☆人、郷土、歴史。全てを失いし人々は、瓦礫ばかりの焦土の上にて彷徨える、流浪の民となった。


☆所詮は腐れ官僚と政治屋の集まりに過ぎぬ中央政府に、彼らを助ける知恵は無論あるわけがなく、震災当日以来の対応は、後手に後手を幾重にも重ねる、世界に恥ずべき体たらく。

☆おまけに、原子力発電所なる「パンドラの箱」を開いたばかりか、巨大津波で壊れてしまい、生命を脅かす禍々しき物質が、四方八方に流れ出していった。

☆壊れた函から垂れ流される、放射性物質なるその禍々しき魔物を、何とか封じ込めんと、管理する東京電力が必死の策を講じるも、完全に封じ込めること未だならず、政府との連携ほとんどなきが故に。


☆東北の人々は、この災禍にあっても、負けてたまっか!がんばっぺ!とばかりに、毎日を必死に、懸命に生きている。

☆そんな人々の頭上に、目に見えない放射能なる魔物が襲い掛かる。人々の怒りと嘆きは、嗚呼、いかばかりか!地震津波ゆえに一家離散となった人たちは数知れず。瓦礫の下に眠るいとしき人たちの屍。今も行方知れずの、夫、子ども、妻、父母、恋人、友だち…愛する人々を探しつづけ、彷徨う人たち。

☆老いたる人らや障碍をもつ人らは、尤も夥しく津波と地震の犠牲となりぬ。生き残る彼らも、あるものは避難所で愛する者の名を呼び乍ら死んでいき、またあるものは、避難所から人々を避けるように抜け出し、未だ瓦礫が堆く積もる大地に何時しか倒れ、土に還っていった…。

☆斯かる大量の犠牲者を出し、どん底の闇へと落ちたこの辺境の国は、滅びるか、またよみがえり栄えるかの、いままさに瀬戸際にあり。

☆この未曾有の禍を、我等が転じて福と為せるか否かは、ひとえに我等生き残った大衆の、態度が如何かで決まるのだ。

☆友よ、もう一度言おう。・・・・禍転じて福と為せるかは、我等の態度次第なり。(→国も、少しは手伝えよ!)

04, may 2011/smr1964
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