衣替え！しかし・・・。

☆6月の初日から、50年ぶりの低温に仰天しつつ、「スーパークールビズ」のシーズンが始まった。官庁に勤める皆さんが、ポロシャツあるいはアロハシャツにスラックスといった、涼しげな軽装で、庁舎に入るシーンをTVのニュース映像で見た。本当は寒くてしかたがないのに…ご苦労様です。

☆野党の内閣不信任案提出に、与党で身内のはずの前首相・鳩山由紀夫や小沢一郎のグループが賛成の意向を明らかにしたとの報道が。…いよいよ来るのか…菅直人が、言ってみれば“三行半”を突きつけられ、首相の座から滑り落ちる、そのときが…！

☆震災時の対応の不味さと言い、閣僚を怒鳴り散らす「イラチ」ぶりといい、最早本当に彼には、国民を安心させ、よき方向へと導き、かつ大らかに人々を包み込む、リーダーとしての正しき資質が全くない、と周囲の代議士たちは既に見抜いていた。そして、ついに彼を見限り、今回の不信任案提出と相成ったのだ。与党野党を問わず､である。

☆彼は少年時代から「夢は総理大臣」と言っていたと聞く。つまり若い頃から権力のイスに座りたい意向だったのだ。政治家とは、権力のイスに座り、権勢を思うがままに振るう職業ではない。民の視線に常に立ち、一体如何したら民衆一人一人の幸せな生活を支えられるかを考えて行動し、政策を練り、法律を定める職業なのだ。

☆去年6月、鳩山が辞任し、菅が総理のイスに座った。こうして彼の夢は叶った。がしかし、その後がいけなかった。彼はろくなリーダーシップを発揮できない。現に尖閣諸島での中国漁船衝突事件（sengoku38がYouTubeにUpした動画の問題で大騒ぎした）での大失態は未だ記憶に新しい。それ以外でも外交面でお粗末な実態を晒し、世界から嘲笑される有り様。

☆周知のように実行不能のマニフェスト（子供手当てが如何のこうのでドタバタをやらかした）を実行し様として野党からつるし上げられ、果ては今回の大震災の対応で、目を覆わんばかりの醜態を晒してしまったのだ。福島第1原発事故の現場で、海水注入が55分間止まったとされた問題で、最近になって海水注入は続けられていたとの事実が明らかになり、天下り隠蔽体質を引きずる東電とともに世間から「断罪」される羽目に。

☆斯かる菅直人の醜態に、前々から「彼ではダメだ。このまま彼に任せていたら、震災の復興もママならないばかりか、この国は本当に大変なことになる」と思っていた野党各党は、今般ついに内閣不信任案を突きつける決意を固、ついに提出した。はじめに書いたように、小沢一郎の一派や鳩山由紀夫がこれに賛成の意向を示し、同調したのは既報のとおりである。

☆寧ろ気になるのは…これから政治はどうなるのか？若し菅が辞任したとすれば、その後誰がなるのか？という疑問が当然の如く頭から湧いてくるが、今の状況を見る限り、やはり菅直人には総理のイスから降りてもらったほうがよさそうである。

☆これからどんな人がリーダーになるにせよ、今目の前にある喫緊の課題（この場合は震災復興と原発関連の諸問題）から逃げず、国民の幸せとこの日本なる小世界の再興・新生を第一に考え、それこそ懸命に取り組んでもらいたいと、常に思う。

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