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やっぱり茶番。 [ぼやき]

★昨日(6月3日)、野党3党(自民、公明、たちあがれ日本)が共同提出した菅内閣への不信任決議案は、一昨日午後の衆院本会議での採決の結果、与党・民主党、国民新党などの反対多数で否決となった。

★社民・共産の2野党は事前に棄権、採決直前まで不信任決議案に賛成だった小沢グループは、欠席して棄権した。

★採決は記名投票で行われた。投票数は反対293票、賛成152票。小沢一派の松木けんこう(謙公)・前農林水産政務菅、離党する旨をを明確にしている横粂(よこくめ)勝仁氏は決議案に賛成した。採決の様子を私はTVで見ていたが、最初、賛成票が上回って可決されると思っていたら、何と反対が賛成を上回り、結果的に否決となってしまった。

★大山鳴動して鼠一匹(尤もこの場合は二匹だが)とはまさにこのこと。被災された人々から見ればとんだ茶番としか、いい様があるまい。


★否決後、賛成した松木氏は「ふざけんじゃねーよ!」等と、激しい怒りを記者団にぶちまけていた。自分が信じていた一派の、まさかの『寝返り』に、憤懣やるかたない様子であった。

★本会議を前に同日、首相・菅直人は国会内で開かれた民主党代議士会で、「(震災や原発事故の収拾の)一定のメドがつき、役割を果たした段階で若い世代に責任を引き継いでもらいたい」と述べて、対応に一応のメドが立った時点で辞任し、若手世代と交代する意向を明らかにした。


★ここまでTV等で見て知って、はぁ?と首が傾いでくるのを止められなかった。震災や原発事故の収拾のメドが一応立ったら辞めると言うが、それらの収拾はいったい何時付くのか、皆目わからない。本格的な復興対策を盛り込んだ2011年度第2次補正予算などの処理は、この否決で難しくなったといわれている。復興や財政の動きが滞ることがあっては、今は絶対ならないのに、菅の所為で滞りかねない。

★寧ろこれでかえって政権の求心力は失われ、与党を二分する混乱が更に激しくなる。現に今、そうなってしまっている。彼らと、永田町から遠く離れた被災地で毎日を必死で生きている多数の人々との間に、いまや完全なるギャップが出来てしまっているように思える。

★前首相・鳩山由紀夫は、前日に決議案に賛成していた。ので、昨日の代議士会にて「採決には是非賛成票を」と呼びかけたという。が、本番の採決ではホトンドが反対に回り、鳩山の呼びかけは反古同然となった。採決の後に彼が菅の辞任問題についていうには「6月中に退陣すべきだ」との考えを明らかにした。鳩山はまた菅について「男として、人間として許し難い」旨の言葉を述べているという。

★…此処まで書いていて、如何も震災の現状を、永田町世界の住人たちは、“切実なるわが事”として受け止めきれていないことが、今回の不信任案騒ぎで見えてしまったような気がする。

★被災者と同じ目線で語りかける事も出来ず、現地へと出かけていって手伝う事もこれまた出来ないのに、ただ東京の一角にすぎない永田町で、「菅を総理のイスから引き摺り下ろせ」のオンパレードで、これから如何するのか。

★原発の事故現場では今も、高い放射能含有率の汚染水がたまって、今月20日にも漏れ溢れる危険性が高まっているとや。おまけに今日、1号機の原子炉建屋内から湯気が立ち上ったというニュースは、避難区域に指定されている多くの人々の不安を書きたてていかねない。このようなことが起こっているのに、自分たちの党の中で脚の引っ張り合いなどやっていても、人々は救われず、死者も浮かばれまい。

★兎も角も、今、被災地で起きつつある、難しい諸問題に向き合うことなく放置して、党利党略に明け暮れているとは
何とも情けない。与野党は、今こそ本当に党利党略を捨て、超党派で震災や原発問題に向き合い、被災したそれぞれの土地で、今の時点、過酷な現実に向き合って生きざるを得ない人々の為に、「真剣」「奉仕」の心で懸命に事に当たってもらいたい。その際、首相が何もせずダメなら、潔く辞めてもらうべき。
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