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あの日もトテモ暑かった。…66度目の“戦争が終わった日”。 [雑文]

@1945年8月15日…あの日から数えて66度目、あの日と同じ、いやそれ以上に暑い、8月のど真ん中の日。


@無謀な戦域拡大と他国侵略に現(うつつ)を抜かし続けてきた、この阿呆な国が、人類史上初の核兵器を、2発も落とされ、ポツダム宣言を受け入れて、やっとこさ完全降伏した…それが今日。

@おまけに今年、3月11日にはまたも核汚染の洗礼を受ける羽目になった、このリリパット(小人)の国よ。

@武道館では毎年、戦争犠牲者を追悼する為に、全国戦没者追悼式がおこなわれる。戦争をリアルタイムで体験してきた世代は次第に高齢化が進み、戦争を語り継ぐ人々も、ドンドン少なくなっている。戦後生まれが増えているのとは対照的に、彼らの多くのものは、鬼籍に入りつつある。

@聞けば、三千万人もの尊い命が、あの先の大戦で虫けらの如く踏み躙られ、ちりあくたの如く吹き飛ばされたのだから。そんな歴史の暗部は、何が何でも次の世代の教訓にする為に語り継がねばならぬのに、戦争を体験した当の世代が、老いさらばえてドンドン死んでいく。

@彼らが身を以って体験してきた、数々の辛い(というにはあまりにも無残な)出来事なのに、彼らがすべて死んでしまえば、最早語り継ぐ人もいなくなり、キレイに風化し、未来人の頭に最早、刻まれることはなくなるだろう。

@そうなるのを防ぐように、戦争を体験した当の世代がブログを使って、自らの体験を発信し、若い人に「戦争の愚かさ、飛散さ、そして生命の尊さ、崩れざる平和を築くことの大切さ」を訴えたり、また、戦争を知らない世代が、知っている世代の話を聞き、戦争記録の編纂など、いろいろな形で戦争と平和について考える場を、多くの世代に提供していたりする。


@そんな恒久平和構築の為の、庶民による血のにじむ、涙ぐましき努力がなされているその陰で、民主・自民の超党派議員による「靖国神社に参拝する会」が例年のように靖国に参拝したりしている。徴兵されたキリスト教徒ですら、強制的に「英霊」として祭られてしまっているという、あの靖国神社に。

@「軍国教育」でトコトン飼い馴らされた者で、いそいそと志願して戦地で死んだ者なら兎も角、そうでなくても赤紙(召集令状)一枚で軍隊にしょっ引かれ、ガダルカナルやサイパンといった激戦地で死んだ者や、中国戦線やビルマ(ミャンマー)戦線で死んでいった者たちまで、彼らの意向に反して、靖国では英霊として祭られていのである。

@まぁ、宗教施設であるところの靖国には、心から信仰している氏子らもいることだから、その人たちの為にはあっていいと思うのだが、しかし、普段から靖国の信者で無い議員まで「英霊供養」「戦没者哀悼」の名目で参拝するのは如何なのかな?と何時も考えさせられる。

@こうした行為は、結局毎年、アジアへ対する加害責任を感じてない、と周辺諸国から非難されるだけだというのに。

@靖国の氏子総代ならまだしも、神道すらきちんと信じてないなら、別のやり方で追悼したほうがよいのではないか。それに、靖国に祀られた「英霊」の中には他の宗教の信者や、初めから信仰の無い無神論者も、無理やり祀られているかもしれないのだ。

@そういう人たちは、やはり靖国から「解放」して、宗教的に中立なところへ祀ったり、追悼したりしたほうがよいと個人的にも思う。


@…暑い夏は過ぎ行く。遠い日に戦争があったことなど、新しい世代は知らずに育っていく。旧い世代の多くは、それについて語らぬまま、老いさらばえ、死んでいく。歴史は風化していく。

@その風化を止める動きや、戦争責任を無視する動き…この焼け付くような日々にも、地上では戦争に関わることで、様々なものが蠢いている。

@地球の小さな一角の、そんな蠢きを知って知らずか、広大無辺な大宇宙は、今このときも、ぐるぐる流転を続けている。
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