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24時間テレビ・“愛は地球を救う”のか? [雑文]

☆今年も24時間テレビの時節が来た。今年は8月20日・21日の両日にわたり放映されている。尚、この「24時間TV」の時間帯だけ真似て(3時間だけ増やしているが)、フジテレビが「27時間テレビ」を放映しているのは周知の通り。

☆力~わたしは、たいせつなひとり。というのが、今年34回目を迎える「24時間TV」のメインテーマだ。しかし、TVを離れて、まわりを観てみると、大人も子供も「たいせつなひとり」として扱われているとは到底いえない状況が散見される。

☆育児放棄され、餓死した2歳の男の子。家族と共に天竜川へ川下りに行って、急流に飲まれ、船ごと犠牲になった人々。これは数年前だったか、夢も希望もあったのに、食べ物を与えられないまま餓死寸前の所を発見された男子中学生の事件もあった。

☆幼い子供たちにしか性欲を感じない、獣そのものの変質者たちに陵辱の末、殺される女児たち。同じく変質者による猥褻行為の後、森の中で殺され捨てられる若い女性。…果たしてそこに「愛」はあったのか?あろう筈が無い。何の咎も無い者を、自己の勝手な欲望を満たした後に殺して捨てる。

☆所詮、醜く膨れ上がるだけの「欲望」しか、その現場にはない。膨れ上がる身勝手な欲望の餌食になった者達の無念が、地上の此処彼処に漂う。

☆…人間がまさに「たいせつなひとり」として扱われず、ただの「使い捨ての玩具」にされているきょうびの世相よ。

☆他者を犠牲にしても、己の欲を満たしたいという、留まることを知らない、悪しき願望の渦が、今世のあちこちで見えざる大口を開けて、獲物が引っかかるのを待ち構えている。

☆とどまる所を知らない、そんな欲望は、今や金融市場にも乱高下と狂乱円高の一大事を齎している。ハイチや東日本など、災害やデフレでダメージを受けた国家社会は、下手をすれば、経済的な体力を消耗し、歴史の表舞台から消え去ることになろう。


☆「愛は地球を救う」どころか「欲望」の大嵐は地球を駆け巡り、「愛」はいよいよ衰退し、地球を救う力を失いつつある、というのが、今の世界津々浦々の現実ではなかろうか。

☆「たいせつなひとり」であるはずの、その「ひとりひとり」が、あるときは「お金儲けの手段」、またあるときは「自己性欲を満たす為だけの使い捨て用の玩具」としてぞんざいに扱われ、傷つき、あるいは命を落とす、やりきれないことが繰り返されるたびに、「愛」は一歩ずつ、否、2歩も3歩も確実に、衰退へと向かいつつあるように見える。

☆如何にすれば、「愛」の衰退にストップがかかり、「愛」を復活させられるのか?それにはやはり、人間を歪んだ欲望の誘惑に強い存在にする、いうなれば「人間を強くする生命哲学」が必要だ。

☆その哲学を実践できるのは誰か?…それは、強い克己心をもつ、無名の庶民たちである。
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