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冬深まりなば春は遠からじ。 [雑文]

@まだ1月もしょっぱなというのに、まるで2月どきのような厳しい寒さが続く東京の一角。現場では水を使う為、ゴム手袋をしていても、指が痺れるくらいの冷えを感じる。

@さてうちに帰る。温かい夕飯が待っている。今日の夕飯は何かな~、と頭の中で色々思い描きながら、帰路を急ぐ。外は北風を吹かす冬将軍が上空に居座っている。

@ここ数日は、とにかく冷え切り、冬のど真ん中の時期が早くも来てしまったような感じがする。…冬深まりなば春は遠からじ…本当は「冬来たりなば春遠からじ」が正しいのだが…こういう寒い冬であればあるほど、春は近くに迫ってきているはず。そう思うなら、幾ら寒い日が続こうと、春の到来を待ち望むこと、嬉しくなる限りだ。

@冬将軍の後ろには、常に春の西風の女神が控えている。種々の美しい花を咲かせ、生命の躍動と誕生を促す温かい力が。冬が深まれば深まるほど、春はその歩みを速めてやってくるのだ。

@昨年は冬の時代だった。原爆投下から凡そ70年、核の呪いから解放されたと錯覚し、すっかり油断していた我々は、震災に伴う原発の破壊事故で、その呪いから解放されていなかったことを身にしみて知ったはずではないか。

@事故を引き起こし、対処を誤った東電や政府、原子力に関連する諸々の組織が、この呪いと向き合うどころか、只管背を向け、事態を矮小して事実を曲げて、我々に伝えているのだ。

@最早我々だけが、核の呪いと真っ直ぐに向き合い、正しい対処を見出し、呪いを解く努力を懸命にする使命を帯びていると思わなければなるまい。

@この世に生きている限り、人間は、あらゆるタイプのリスクからは、完全無欠に自由になれないのだから。ならば、リスクと闘う以外にない。原発事故でのリスクとも、向き合って闘い続ける。それがきっと、核によって齎された「永劫の冬」を「春」に変えることに繋がると思うのだ。
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