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嗚呼師走。 [雑文]

★なんだかんだあった2012年。ついに師走に突入。例年までと違い、駆け足で冬がやってきた。まだ都内の紅葉も見てないというのに…。

★今年の衆院選は16日に投開票。今から3年3ヶ月前、政権交代というキーワードで、大多数の有権者が民主党に票を入れ、同党は野党から与党に昇格した。ところがマニフェストの実現実行どころか、外交・国政などであらゆるポカを繰り返し、1年9ヶ月前の東日本大震災への対応の遅れで、完全に馬脚を現した。

★かてて加えて尖閣問題や竹島(独島)問題も悪化させ、中・韓両国との関係も自公政権時代よりも一層悪くなった。(もっともこの場合、石原慎太郎・前東京都知事が「尖閣を買う」と発言したのに端を発するものだが、愚かな与党がこれに乗っかるような形で「国有化」してしまった為に中国との関係は一気に氷河期レヴェルになった)

★今は第3極と称して、いろいろな政党が雨後の筍の如くに乱立し、それぞれが「脱原発」「卒原発」「憲法改正(自主憲法の成立)」なんて言っている。原発依存からの脱却は今の時代もちろん大切だが、すぐにできるというものではない。廃炉にしても除染にしても、最低でも30~40年もの時間をかけてやらなくてはならない。

★また憲法改正にしても、今の第3極(特に「日本維新の党」)が政権を握れば、昔の「明治憲法」のようなものを制定する可能性が極めて高い。

★日本維新の党も含め、現憲法はアメリカの押し付け、なんていう向きに限って、憲法を改正しろ、という。その大半の心は、国民は天皇の臣民たれなどという、明治憲法の復活であると私は見る。時代錯誤も甚だしく、きな臭いと言わざるを得ない。

★主権在民を定め、基本的人権の自由を定め、さらに平和国家の建設を謳った今の憲法を明治憲法のようなものに変えれば、世界から総スカンを食うのは目に見えている。

★外国から入ってきた企業も、日本経済の再生に寄与している筈。何も本邦由来の企業だけが、日本経済の再生を担うべきだとは限らない。外国由来、日本在来にかかわらず、企業は人々の豊かで幸福な生活のために、心のこもったモノづくりやサーヴィスにしっかり取り組み、日本経済の復活に寄与してもらいたい。

★1921年に生まれた、シャネル№5という香水。薔薇なら薔薇だけ、スミレならスミレだけ、複数のエッセンスの組み合わせでもせいぜい4~5種類、といったエッセンスが1種類、または単純なエッセンスの組み合わせの香水が主流を占めていた1920年代、南フランスの薔薇、ジャスミンをはじめとする80種類以上のさまざまなエッセンスを絶妙に組み合わせた複雑な香りは、香水の世界に革命を齎したとや。

★ボトルのデザインも、薬瓶のようなボトルに、四角い白ラベルに黒い文字で「CHANEL N°5」と銘打ったものを貼っただけのシンプルなデザインは、香りは複雑、入れ物の意匠はシンプルに、という香水パッケージのひとつの王道を示していると思われますが、如何でしょう、御同輩?

★シャネル№5が、日本で一気に有名になったのは確か、1950年代にNYヤンキースの本塁打王、ジョー・ディマジオが当時の妻だったあのマリリン・モンローを連れて来日した際だと思う。モンローと本邦記者とのやりとり「夜は何を着て寝るのですか?」(なんちゅー馬鹿な…(>_<); )「シャネルの№5よ~」から全国の庶民に
その名が知れたのではなかったか。

★それ以前、少なくとも自分が思うに戦前の1930年代からたぶんこの香水は日本に入ってきてると思うのだが…。

★前政権と東電の怠慢というか不手際というか、とにかくそれゆえに遅れてしまった被災地の復興も、衆院選後の政権交代を機に、大いに進めばよいのですが…。それにつけても大切なのは、モノや住む町・村の復興も然ることながら、被災地の人々の「心の復興」と我なりに思う。

★心の復興が進まないことには、幾ら物質面でのそれが進んでも、本当の復興とは言えない。被災地復興の遅れ、原発事故の悪影響などで、思うように職にもつけず、元の生活に戻れなくなった被災者たちの心は深く傷つき、疲弊しきっている。中には精神に異変を来たし、自ら死を選ぶ人も少なくない。

★ある被災地で、一人一人が励ましあい、一人でも多くの人が悲しみと絶望から立ち上がれるように、活動している人たちがいると聞いた。そういう人が現れてきた、ということは、少しでも被災地の人々の心に、光が差し込み始めている、ということを意味するように思う。この光がもっと多くの、被災した人々の心の奥を照らし、その人たちの一人一人の、前向きに生きる力を蘇らせてくれることを願ってやまぬ、師走の第一日曜の夕方。
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