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脳型コンピュータの時代が来るのか? [ぼやき]

@今年も数えてあと5日。少し前にこの日記で脳型コンピュータの話をアップしたことがあるが、今日はそれについて少し詳しく書いてみたい。多少、参考の為に引用したニュースサイトからのコピペが入るかもしれないが、その点何卒、御容赦を…。


@今年6月のことだった。ソフトバンク・孫正義社長が株主総会の後、自身が描くところの「新30年ヴィジョン」について語った。

 「人智を超えた“脳型コンピュータ”が生まれる」
 
 「30年後には、紙の新聞や書籍はほぼ100%ない」

@恐ろしく大胆な予測だ。もっともこれは孫氏が「30年に一度の大法螺」と前置きして語った事なのだが…。


@彼の語った「大法螺」ヴィジョンの詳細はこうだ。⇒“次の300年には情報産業の発達が、人類史上最大の『パラダイムシフト』を齎す”

 “300年後の人類は、人の脳をはるかに超越した『超知性』を持つ人工知能と共存し、テレパシーのようなコミュニケーションを行い、平均寿命は200歳になる”

@おそらくこれを、孫社長は希望に燃えて語ったと思うが、そんな時代は気持ちが悪い、と直感した。性能が箆棒に進化した人工知能と『仲良く』共存し、平均寿命が200歳になるなんて、にわかには信じがたい。第一、そんな時代が来る前に、少子高齢化に悩まされているこの島国なんか、下手したらとっくに滅亡しているかもしれないじゃないか。

@テレパシーの如くコミュニケーションするって?言葉を使わず「想念」だけで?以心伝心?まるでSFだが、コンピュータの進化の歴史がどのように綴られてきたかを考えると、SFの中の話だと思っていたものがテクノロジーの進歩により実現していたりするからコンピュータの進化は恐ろしい。

@孫社長の話はまだ続く。→“CPUの中にあるトランジスタの数は、今から8年後の2018年に、人間の大脳の神経細胞数である300億個を突破する…さらに2100年には大脳の1ガイ(ガイは土{つちへん}に亥の字)倍(=1兆の1億倍)になり、2200年には1ガイの2乗、2300年には1ガイの3乗、と、途方もない数の素子を搭載したチップが生まれる。(←孫正義自身によるムーア法則をベースにした計算に基づく)”

@我々人間の脳細胞の数を超えたトランジスタを持つCPUが生まれるのは今から僅か8年後?それからだんだんに基盤に乗るチップが増えていき、終いには1兆の1億倍の3乗という数になる…。何か人類の存在価値が小さくなるような、そんな気がしている…。その後孫正義はこう続けている。→“圧倒的計算能力を持ったチップが生み出すのは、自己学習機能を具えた、“脳型コンピュータ”…。

@若し自分の予測どおりにこの手のコンピュータが主流になったら、我々の知能なんてアメーバ以下になる、というように孫正義は言う。コンピュータが人間を超えてしまう…。

@…と、ここまで書いたが、さやかながらも、何とも言い難い恐怖感を感じている。コンピュータが脳型に進化し、更に我々の頭脳の能力を凌駕するようになったら、我々の存在価値は明らかに小さくなってしまうのではないか。だいたい、そこまで進化したら、人間の脳に特有の『新しい何かを生み出す』創造性までも、コンピュータは易々と手に入れ、結果、我々を様々な形で「支配」したりしないのか。


@孫氏の話は続く。→“人とコンピュータの共生を実現する為に、コンピュータに『感情』を持たせることが、『正しい進化』。”

 “人間の脳は、感情の趣に従って、知識と知恵を使い、その感情は食欲などの生理的な欲求から、自己実現や愛といった高等な欲求まで存在する。そして高等な感情が、本能的な感情を制御する事で社会的な行動が出来る”。

 “(だからこそ)高度な感情を人工知能に与える事が、人工知能の危険度を下げる”。

@人間の感情というのは確かに、生理的欲求から高等なそれまで幅広い。しかし、自己実現とか愛とかの奥深くには、エゴイスティックでマイナスな方向に向かわせる“衝動”が隠されていたりする。ので、決して単純なものではない。

@仮令、人工知能に高等な感情を持たせても、知的能力が人間を超越している脳型コンピュータと雖(いえど)も、何かの拍子にエゴイスティックな衝動が生まれ来る事もありうるはずだ。

@ということは、コンピュータが進化すればするほど、その性質が我々の世界に備わっている『偶有性』のようなものを帯びてくると考えられる。コンピュータが脳に近づき、それを超えたとき、彼等も偶有性を具えた『生きた機械』となってしまうかもしれない。

@そんな時代になったら、果たして我々は『偶有性』と『知性・知識・創造性』を持った『機械』と共存しきる事が出来るのか。そのときが来ないと解らないかもしれないが…。少なくとも自分は、そんなコンピュータの進化の『未来予想図』に、何処か不気味なものを如何せん、感じてしまうのだ。この感じが何卒杞憂であってほしいと思わざるを得ない。
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