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つぶやくかわりに。 [詩的散文]

☆現実は常に変化する。今こうしている間も、刻々と姿を変え行く。大地も、時間も、そして、私を構成する細胞の、一つ一つも。

☆我々は、素粒子の集まりであり、広大な宇宙の中にちりあくたのように存在するものに過ぎない。しかし、宇宙と共に、常に変化しつづけ、成長し、決して完成に至らない。死ぬまで未完成だ。我々自身が、宇宙の一部だからだ。

☆我々の頭の中の「仮想の宇宙」も、無限に広がり、常に変わりつづける。私の、私たちの、生きている時間は有限だが、頭の中に広がる宇宙は、私の死ぬ瞬間まで、様々に姿を変え、色を変え、豊かに夢を見せてくれる。

☆生きとしいける者たちが、常に駆け回り、横になり、互いに愛し合うこの大地。時には大きく変化し、甚だなる破壊と大きな悲しみを齎す。破壊は一瞬であり、其処からの復活はまさしく死闘。しかしその死闘のさなかにこそ、新たなる価値の創造が齎されるのだ。

☆この世を生きていく中で、様々なものに触れ、いろいろな人に会い、沢山の体験を積み、その繰り返しを通して、人生の意味を知り、生きる為の価値を、生きている限り、何処までもきりなく深めていく。そうしていけば、あなたと私の進む人生の航路は、限りなき豊穣に満ち溢れるだろう。

☆自己の為だけに生きるものは、心が常に貧しく、視野が狭窄している。故に他者の心を知ることが出来ず、他者を傷つけても平然としている。他者の心を分かるものは、分かろうとするものは、人々の中にあって、人の為に生きようとする。自分も他人も共に、心豊かで幸せでありたいと願って、その為に利他の行動をする。

☆利他の心は、このたびの凄惨なる大震災を蒙った人々の間にも現われた。自分は家を流されても、掛け替えのない肉親を失っていても、周りの知り合いの安否が気になれば、必死になって動き回る。知り合いが無事なら、共に熱い涙を流す。死者となれば、心から悼む涙を流し、旅立ちし魂の平安なることを願う。

☆これまで生きた思い出と、平穏だった生活の全てを瓦礫にさせられ、愛する人々を失った被災地の復興者の、嘆きと苦しみは、発生から3ヶ月経った今も、なお続いている。

☆その嘆きと苦しみに少しでも寄り添い、共に同じ時代を生き、破壊された地上を蘇らせ、私たちが共に住む、このユーラシアの東端の小さな世界を、まったく新しい姿に変えるために、力の限りを尽くしていきたい。


19, june /am00:10
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